Circulation - Camera

巡る季節を写真に残す! ~Since 2017-05-01~

2021年駒ケ岳の夜、その② ~標高2900メートルの星景写真~

こんにちは、Circulation - Cameraです。

前回は駒ケ岳の夜、

霧の中をひたすら耐えて

やっと星空と巡り会えたという

ところまででしたよね。

f:id:tatsumo77:20211119205652j:plain

こんな霧の中で

ずっと耐えていたら、、、

D850 + Carl Zeiss Otus 1.4/28mm + Partial soft filter, ISO 2000, F 2.0, SS 8 sec

DSC_8374eightsecのコピー

絶景キター (・∀・)!!

ってことで今回はその続き!

ひたすら駒ケ岳の星景写真であります。

合計10枚ありますので、

早速行ってみましょう!

 

~(1) 3000mから撮る天の川~

D850 + Carl Zeiss Milvus (Distagon) 2.8/15mm + Partial soft filter, ISO 4000, F 2.8, SS 15 sec

DSC_8401改

天の川をしっかりめに構図に入れてみました。

(`・ω・´) < ちょっとカスミの除去利かせすぎかも?

それにしても、雲海のまぁ低いこと。

標高3000mだから当たり前ですが。

ちょっと意外だったのが、

こんな高いところでも

低い位置には

遠くに街明かりが

見えるんですね。

でも考えてみれば

高いところから低いところを

構図に入れるんだから当たり前か ^^;

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今回はいらないと思って

光害カットフィルターを

置いて来たのをちょっと後悔。

けど当然ながら

肝心な星空の大部分は

空気が澄んでいて

大変綺麗でしたから問題なし (`・ω・´)b

~(2) 縦構図で星空&地上景~

なお、今回の写真もほぼ全て

Partial soft filterを使用しています。

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星の色がソフト効果で

はっきりして非常に綺麗です。

今回の写真はほとんどが

Flickrで拡大可能なので

良かったら拡大して

眺めてやってくださいませ ♪

Z6 + NIKKOR Z 20mm F1.8/S + Partial soft filter, ISO 3200, F 1.8, SS 10 sec

DSC_9549

北東側の空です。

スバルも写っていますね。

やはり先ほど同様に

低い位置に街明かりが見えますが、

partial soft filterですから

街明かりが無駄に滲むことは

あまり心配いらないです。

山影も輪郭がはっきりしていて

実に気持ちいいです ^^b

 

~(3) with オリオン座~

D850 + Carl Zeiss Otus 1.4/28mm + Partial Soft Filter, ISO 1600, F 1.8, SS 8 sec

DSC_8430halfsoft

 

~ (4) 星空アウトフォーカス①~

ほどなくして中岳から降りて、

山荘を通り越して

乗越浄土のあたりまで戻ってきました。

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覚えていらっしゃいますかね?

ロープウェイ駅からずっと

山肌を登ってきた場所です。

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あの時はこんなに真っ白でしたが、、、

Z6 + NIKKOR Z 20mm F1.8/S, ISO 2500, F 1.8, SS 15 sec

DSC_9574オリジナル

まるで別世界ですね!

F1.8で背景をぼかして撮影。

こうするとsoft filterなしでも

星の色がはっきりするので

自分的にはとても好みの撮影方法です ^^

 

~ (5) 星空アウトフォーカス②~

同じコンセプトですが、

別の案内看板を利用して撮影。

Z6 + NIKKOR Z 20mm F1.8/S, ISO 2500, F 1.8, SS 15 sec

DSC_9576オリジナル

 

 

~脱線して仕様レンズ~

ちなみに今回使用したレンズは、

NIKKOR Z 20mm F1.8 S

Carl Zeiss Otus 1.4/28mm

Carl Zeiss Milvus (Distagon) 2.8/15mm

で、ほとんどの撮影を20mmと28mmで

済ませております。

特にZの20mm F1.8は

本当に星景撮影に持ってこい!

F1.8解放で撮影しても

全くと言って良いほどコマ収差が出ません。

はっきり言ってOtusよりも遥かに出ません。

先ほどの写真のようにぼかしても

丸ボケもかなり綺麗。

次の写真も20mmで撮影したものなので

是非写真を拡大して収差の少なさを

見て行ってもらいたいです。

 

~(6) モノクロ~

Z6 + NIKKOR Z 20mm F1.8/S + Partial soft filter, ISO 2500, F 1.8, SS 15 sec

DSC_9572

ちょっと雰囲気を変えて

敢えてモノクロで現像してみました。

このレンズも素晴らしいですが

Z6の高感度耐性も異常だと思います。

今回のアップした星景写真はすべて1枚撮りです。

要は地上景と星空を

別々に撮影して合成とかしていなくて、

単純に撮影したものをRAW現像で

明るさなどを調整しているだけです。

 

~ (7) with 北斗七星~

画面左側には北斗七星♪

Z6 + NIKKOR Z 20mm F1.8/S + Partial soft filter, ISO 2500, F 1.8, SS 15 sec

DSC_9580北斗

 

 

~ (8) 北斗:縦構図ver. ~

D850 + Carl Zeiss Otus 1.4/28mm, ISO 1600, F 1.8, SS 8 sec

DSC_8431mono

もちろん4500万画素のD850で

撮影した写真の解像感も素晴らしいです。

D850も非常に高感度耐性が

良いカメラだと思っています。

いつ手元に届くか分かりませんが、

Z9も実は星撮影機種として

非常に期待しています。

それに関してはまた今度、

記事を書いてみたいと思っています♪

さて、あと2枚ですね!

 

~ (9) 星空アウトフォーカス③~

Z6 + NIKKOR Z 20mm F1.8/S, ISO 3200, F 1.8, SS 10 sec

DSC_9557skysoft

ちょっと趣を変えて

あくまで撮影アイテムとして

持って行ったビールと星空です!

うちゅうビールって

このロケーションにピッタリでしょ?

そう思って持っていきました♪

( ̄▽ ̄;) < 気圧の差で爆発しないか心配でしたが

 

~ (10) 宝剣山荘 × 星空~

Z6 + NIKKOR Z 20mm F1.8/S + Partial soft filter, ISO 2500, F 1.8, SS 15 sec

DSC_9571greendown

最後に山荘と一緒にパチリ。

今回の写真はどれも気に入っていますが、

どれか1つと言われたらこれです。

 

これか乗越浄土ショット

星空をぼかす撮影は結構好きなんです。

なかなか前景としてピッタリな

被写体に出合えないのが

難点なんですけどねぇ ( ̄▽ ̄)💦

DSC_9574オリジナル

 

 

~おわりに~

ということで標高約3000mから

撮影した星景写真でした!

文句のつけようがないほど

素晴らしいロケーションで

撮影者も自分ひとりしかいなかったので

夢中になって0時過ぎまで撮影していました ^^b

 

ちなみにあのビールは飲んでいませんよ。

というか飲む余裕なかったんです。

とても静かな印象を

星写真からは受けると思うのですが、

案外湿気があって、

気温も5度くらいで寒くて

風も非常に強い環境でした。

実を言うと今回の撮影で

Carl Zeiss Milvus (Distagon) 2.8/15mmは

風に吹かれて戦死してしまいました。

m(_ _)m < 南無阿弥陀仏

これは実は遺作です。

DSC_8401改

(;´・ω・) < いずれ追悼記事を書くからな。。。

 

という結構過酷な撮影だったのですが、

その後、少しだけ仮眠を撮って、

めっちゃ疲れていましたが

朝焼けも狙いに行きました!

(; ・`д・´) < ここまできたらとことんやり切る!!

 

そんなわけで、

次回は朝焼け写真をアップしたいと思います。

それでは今回はここで失礼いたします m(_ _)m

また遊びに来てくださいませ~。

DSC_9557skysoft

DSC_9571greendown

 

~関連リンク~

星空をぼかして撮影するというニッチな撮影方法について語った記事です (笑)

今回は持っていきませんでしたが、Partial soft filter同様、星空撮影の心強い仲間である光害カットフィルターについてまとめた記事であります💡