Circulation - Camera

巡る季節を写真に残す! ~Since 2017-05-01~

2021年駒ケ岳の夜、その① ~霧の中でも心を折るな!~

こんにちは、Circulation - Cameraです。

2021年9月!

自分は初めて長野県駒ケ岳の千畳敷

行ってみたのですが、

それはもう想像を超えた美しい場所でした。

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圧巻の絶景でした。

そして帰宅してから知ったのですが、

この壁のような約300mの山肌を

登った先には山荘があって

木曽駒ケ岳剣岳への玄関

となっているということでした。

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ちょっと待てよ。。。

そんな場所から星が撮れたら

いったいどうなるのか!?

おら、ワクワクすっぞ!

と一瞬、心の孫悟空が顔をのぞかせるほど

胸が高鳴りましたよね!

登山靴なども購入し、

がっつり下調べをする日々。

そして10月のある休日!

新月期でそこそこ天気が良さそうな日が

やってきました!

山荘に予約をして出撃です!

(=゚ω゚)ノ < よっしゃ!いくぞ~!

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めっちゃガスっている。。。

こ、これは行けるのか?

山肌を登ってあのガスに突撃するのですが。

ってか根本的な問題として

星なんて今夜、

見えるんだろうか??

そもそも山登りも

大して経験のない人間としては

そもそもこの霧の中、

登っていいのかとも思いましたが、

少なくともグーグルマップで

何回もシュミレートしましたし

地図もあるので行ってやることにしました

※無事帰ってきましたので死亡フラグではありません。

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ここはまだハイキングコース。

伝わりますかね?

この不安感を煽る

殺伐とした雰囲気!

9月に行ったときはパラダイスのような

美しい光景でしたが、

えらい違いであります ( ̄▽ ̄;)

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見てください、この違いを!

でももうここまで来たら

行くしかない!

※しつこいようですが死亡フラグではありません。

そして山肌を登っていきます。

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こんな感じの登り坂です。

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オットセイっぽい形の岩。

だいたい40分くらい登ったと思います。

標高3000m近いのですぐに息が上がりますが、

なんとか登り切りました。

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あら~。

いよいよ真っ白な世界ですね~。

他に人もほとんどいなくて、

まぁ静かなこと。

( ̄▽ ̄) < 浄土ね。。。

(-_-;) < 確かにそんな感じだわ。

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ちょっとエネルギー補給!

ここからほどなくして宝剣山荘に到着です。

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すごい霧が濃い。。。

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ここで地理的なことを説明します。

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私が泊まった宝剣山荘までは

ロープウェイ駅から

先ほどのような山肌を

登ってすぐのところにあります。

ここからさらに進むと

中岳という標高2925mの山頂に出ます。

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そのさらに向こうが木曽駒ケ岳

手前に山頂山荘やキャンプ場があります。

とりあえず山荘に荷物を置き、

中岳に向かうことにします。

(`・ω・´) < ガスガスですが暗くなる前に下見したいからね。

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中岳の上まで行ってみます。

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ここまでくると、

いよいよマジで誰も居ません。

風の音以外は何も聞こえない、

真っ白な世界です。

とりあえず山荘から10分強歩けば

ここまで来れることは分かりましたので、

夜晴れたらここに再来することにして

お賽銭を入れて後にします。

(-_-;) < もう神に祈るしかできることは無い。。。

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山荘に戻ったのは17時前だったと思います。

そこから30分横になっては

外が晴れていないかを

ひたすら観察する作戦です。

そして、19時を回って

様子を見に行ったところ、

ほかの山荘のお客さんが

「星出てますよ~」とのこと。

(´゚д゚`) < え!?今なんて??

外に出てみると確かに晴れている!

急いで部屋から機材を持って、

防寒具に身を包んで出動しました。

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目指すは中岳!

途中、こんな写真が撮れました。

D850 + Carl Zeiss Otus 1.4/28mm + Partial soft filter, ISO 2000, F 1.8, SS 10 sec

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三日月は白飛びしちゃっていますが、

雲海と星空が見事でした。

^^; < まぁ、この雲海にこのあと困らされるんですけど

そして中岳を登って、

さぁ、撮るぞ!

って時にこの雲海が再びせりあがってきて、

再び真っ白になってしまいました。

やはり今夜はもうだめなのかなぁ。。。

何回も思いましたが、

諦めたら、そこで試合終了です。

真っ白な闇の中、1時間半くらいジッと

岩陰で風を避けて待っていました

そして、その時が来たのです。

D850 + Carl Zeiss Otus 1.4/28mm + Partial soft filter, ISO 2000, F 2.0, SS 8 sec

DSC_8374eightsecのコピー

完璧に晴れた!

今度こそ晴れた!!

中岳の神様に試されていたんですかね ( ̄▽ ̄;)

 

「う~む。全然帰らないな、この男は。」

「そこまで星が見たいのかこいつは。」

「そこまで粘るなら、見せてやろうか。」

そう聞こえた気がしました (幻聴)。

 

今回は長くなってしまったので

ここまでにさせてください。

きらめく標高3000mの星景写真は

次回たくさんアップします!

数日後にアップしますので

よろしければお付き合いください、それではまた!

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DSC_8370

DSC_8374eightsecのコピー

 

〜関連リンク〜

星景写真の撮影にはPartial soft filterがめちゃくちゃ便利!けどニッチな道具なので あまり知られてないかも

tatsumo77.hatenablog.com