Circulation - Camera

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【カメラの豆知識】PL filterは虹の撮影にgood or bad?

Z 9 + NIKKOR 14-30mm F/4 S (14mm) + C-PL filter, ISO 100, F 8.0, SS 1/30 sec

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こんにちは、Circulation - Cameraです。

爽やかな夏の山に虹のある風景!

絶景ですよね ^^b

しかもよく見ると虹は

double rainbowになっているというおまけつき!

14mmの超広角でギリギリ狙える広大な風景でした。

こういう虹のある景色を撮影するときには

ちょっとしたコツがあります。

今回はそんな小話です。

 

~PL filterの罠~

さてさて、話が飛ぶようですが、日中の風景写真に関しては(C-) PLフィルターは是非使用したいアイテムですよね。葉や水面やガラスの反射を防いで濃い発色を提供してくれます。例えば下の2枚の写真を見比べて下さい。

左に比べて右は湖面の反射が抑えられているし葉の色が濃いです。
そして遠景もクッキリしています。

葉や水面の反射は後処理で除去するのはほぼ不可能ですから紅葉の撮影なんかにも超重要なアイテムですよね、PL filterは。発色に関しても彩度を後処理で上げただけのような不自然さがなくよろしいです。

注意点というか欠点としては

・減光効果があるので手ブレや被写体ブレに注意が必要

・逆光だと効果がなくゴーストの元になることがある

・超広角での「偏光ムラ (※1)」に注意が必要

くらいかなと思います。

ただし、これに加えてもう1つニッチな注意点!

虹は消えることがある、です!

Σ(・□・;)

虹はそもそも水蒸気で生じる屈折と反射の賜物なので反射除去効果をがっつりと利かしたら消えてしまいます。論より証拠。下の2枚を見比べてください。

PL filterを回転させて反射除去効果をがっつりと利かせてしまうと、下の写真のように虹が消えてしまいました!小学生の理科の実験みたいでおもしろいですね (笑)

ただし、filterをさらに90°回転させると逆に反射が強調されます (※2)。そうするとfilter無しよりも虹がくっきり写ります。上の写真がそうです。

 

~おわりに~

比較的レアなケースかもしれませんが虹のある風景を撮影する場合はPL filterは効かせ方に注意が必要です。ちなみにこの写真を撮影したのはどこ?

来週はここに行った際の撮影記です。

長くなっちゃうので2-3回に分けて書きますね!

よろしくお願いします ^^b

Z 9 + NIKKOR 14-30mm F/4 S (14mm) + C-PL filter, ISO 100, F 8.0, SS 1/30 sec

DSC_5717○

Z 9 + NIKKOR 14-30mm F/4 S + C-PL filter, ISO 125, F 8.0, SS 1/30 sec

 

~注釈~

※1.) PL filterの「偏光ムラ」

超広角レンズを使用すると写真の左右片方だけ偏光効果が強く出て空などに不自然な明るさのグラデーションが生じる現象 (下の写真が例です)。これがあると台無しというわけでは無いですが注意は必要ですね。

※2.) PL filterによる反射強調

C-PLフィルターは反射を除去するために使用することが多いですが場合によっては逆の使い方もできます。これはKenkoさんの記事がとても分かりやすいので興味のある方はどうぞ ^^

https://www.kenko-tokina.co.jp/special/product_type/pl/pl-filter-guide.html

 

~関連リンク~

NIKONの14-30mmは本当に素晴らしいレンズだと思っています。そんな愛を綴った記事です。

虹のある風景というとアイスランドを思い出します。私の行ったことのある数少ない海外旅行です ( ̄▽ ̄) 氷河も見事でした~。よろしければどうぞ!

tatsumo77.hatenablog.com