Circulation - Camera

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【カメラの考察】もしかして風景写真に人物を入れてはいけないと思っていませんか?

こんにちは、Circulation - Cameraです。

今回のテーマは「人物と風景写真」です。風景写真には人物が入ってはいけないというのはありがちな思い込みです。もちろん人物がいない方がいいこともあるのですが、必ずしもそんなことはありません。今回は風景写真に人物を入れることの意義や注意点について自分なりに考えをまとめてみました。

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興味のある方はお時間のある時に読んでやってください。それではよろしくお願いいたします m(_ _)m

 

 

〜まずは例を〜

下の2枚の写真をご覧ください。

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焦点距離は違いますがほとんど同じ位置から撮影した写真で、御覧の通り上の写真には人物が写っていなくて下の写真には写っています。個人的には下の写真の方が好きなのですが皆さんはどうでしょう?

 

 

〜人物を入れることの効果〜

自分は風景写真に人物を入れて撮影することで以下のような効果が得られると感じています。

(1) スケール感の演出

(2) 躍動感の演出

(3) 物語性の演出

 

(1) スケール感の演出

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広い風景をただ広く切り取ってもなかなか広さや解放感は表現できません。これは初心者の方が広角レンズを使用したときのあるあるだと思います。広さや大きさを表現しようと思ったら比較対象を用意すると効果的です。人物だったり車だったり建物だったり。上の写真も、もし人物が写っていなかったらなんともスケール感のはっきりしない写真になると思いませんか
下にもう2枚そういった効果を狙った写真をアップします。人物が入ることでスケール感が出るという意味、伝わりますでしょうか!?

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(2) 躍動感の演出

次に人物が写真に入ることによって賑やかさや躍動感を感じられる場合があります。例えば下の写真ですが、もし人物が写っていなかったらどれだけ寂しい写真になっていたことか💦

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ちなみにこの写真はシャッタースピードを敢えて遅めにして人物をぶらすことでさらに動きを表現するという小技も使っています (ついでに後述する肖像権も意識しています)。

もう1枚例を出しましょう。下の花火の写真も人物が入ることでスケール感と賑やかさを強調できたように思います。その気になれば人物が写らない位置から撮影できたのですが敢えてこの場所から撮ったのはそういう狙いがあったからです。

(`・ω・´) < 遠近感も出ますね、人物がいた方が

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(3) 物語性の演出

物語性というのは非常に抽象的な表現ですが、例えば下の写真をご覧ください。人物がフレームインさせることで秋の昼下がりの暖かみが強まったように思います。

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また、下の写真はこそっとカップルを入れることで物語性を演出した1枚です。先に挙げたスケール感や躍動感とは違う、「物語性」というニュアンス、なんとなく伝わりますでしょうか??

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〜プライバシーへの配慮〜

さて、人物を写真に含めるとき重要なのはプライバシーへの配慮です。肖像権というものがあります。これは「人が自己の肖像をみだりに写真に写されたり絵に描かれて

他者に勝手に使用されない権利」です。これに抵触しないようにするためには以下のようなことに注意しましょう。

(1) 本人の了解を得る

写りこむ人物に声をかけて撮影許可及びブログやSNSに載せることの了解を得ることができればひとまずOKと思います。

(2) 誰だか特定できないようにする

写っている人物が小さすぎたり、ぼんやりしていて顔などがよくわからない場合。または後姿のため本人が名乗り出でもしない限り誰だかわからない場合は、肖像権の侵害にはなりません。

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(3) 不特定多数を撮影する場合

観光地やイベント会場やお祭りで写真を撮った場合に、不特定多数の1人として人物が写っていても基本的にその人の肖像権の侵害には当たらないといいます。ただし、特定の人物にクローズアップして撮影する場合には肖像権侵害となる可能性が高くなりますので注意が必要です。

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これは何も私のように写真が趣味の人間に限りません。スマホで撮影した写真をSNSで公開するときにも注意が必要なことです

 

 

〜人物が好ましく無い場合〜

さて、ここまで人物を風景写真に入れることで得られる利点を3つ挙げていきました。

・スケール感の演出

・躍動感の演出

・物語性の演出

一方、人物が風景に写っていてほしくない場合はどんな時でしょうか?

 

(1) たまたま写ってしまった場合

自分としては「たまたま映り込んでしまった」というパターンは好ましく無いと思います。例えばこの写真、菜の花と河津桜のコラボレーションを撮影しようとしたのですが人物が写っていることに帰宅してから気づきました。多少スケール感は出るかもしれませんが、この写真に関しては余分な要素ではないかと思います。

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別にこの方に文句を言いたいわけではないんですよ💦

でもここに人物が映る必然性は無いと思います。下の写真も似たような感じです。もう5秒くらい待って撮影しても良かったかもしれませんね。

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(2) 静かさを表現したいとき

人物が躍動感や賑やかさを感じる要素になりがちなら、静けさを表現したい場合には人物は写っていない方がよろしいと考えることができます。日中は絶え間なく人が通る京都東山の路地裏も冬の夜には静かなものです。こんな場合は人物を構図に入れないようにした方が良いかなと思います。

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(3) 人物が写っていたら怖い写真

これは冗談ですけど、本当は人が居てはいけない場所に人が写っていたらいやですね。

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例えば現像してこんなとこに人が写っていたらホラーですね。

( ̄▽ ̄) < そんなときはそっとフォトショで消しましょう (笑)

 

〜マナーを守って〜

さて、最後のは冗談でしたが、人物を風景写真に入れる利点欠点と肖像権に対する注意点を自分なりに考察してみました。最後にもう一つモラルに関わる大切な話を書いてこの記事は終わりにしたいと思います。

それは仮に撮影したい構図に人物が入ってほしくない場合にも「そこ、どいてくれ!」なんて絶対言うべきでは無いということです。そんな権利、自分の所有地でも無い限り誰にも無いわけでして。それが嫌なら人がいない時間帯に行くとか、それこそ今回解説したように敢えて人物を入れた構図で撮るとか努力の仕方はいくらでもあるはずです。

変なトラブルに巻き込まれないためにも「どいてくれ」と声をかけるのは全くおすすめしません。自分も実を言うと何回か言われた経験がありますが非常に気分の悪いものですよ。

あと、人物がなかなか居なくならないからとずっと同じ場所を占拠し続けるのも他に観光に来ている方がいる場合など迷惑なので注意するべきだと思います。

また、人がいない方がいいからと立入禁止区域に入っていくのもNG、、、なんてこんなとこはいちいち言わなくていいでしょうかね ^^;

 

 

~まとめです!~

<風景写真に人物を入れる利点>

(1) スケール感の演出

(2) 躍動感の演出

(3) 物語性の演出

<人物が写っていない方が良い場合>

(1) 意図せずフレームインした場合

(2) 静かさを表現したい場合

<注意点>

(1) 肖像権への配慮

(2) 現場ではマナーを守ること!

 

 

~おわりに~

ということで風景写真と人物の関係性を個人的にまとめてみました。風景写真に人物が入ってはいけないという先入観は時に損をさせます。写真は引き算という言葉もありますが、こういった効果もあると知っていると作品の幅が広がると思います。

ただプライバシーや現場のマナーにはきちんと配慮しないといけませんのでその点だけはご注意いただき、楽しくこれからも撮影していきましょう ^^b

それでは今回はここで失礼します m(_ _)m

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※中には風景写真というのか怪しい写真もあったでしょうが、そこは寛容な心でお願い致します m(_ _)m

 

 

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〜おまけ:人物を消す方法〜

ちなみにうっかり人物が写っていて消したい場合でも、最近の画像編集ソフトは優秀ですからかなりハイレベルに消すことができます。個人的にはそこにあったものを消したり、そこになかったものを足すような行為は好みませんが、これは個人の好みの範疇ですからね。ただし、フォトコンに出す場合にはどこまでやっていいのか確認した方が吉です。

もう1つ、長時間露光で消すと言うのも場合によっては可能です。例えば下の写真は本当はサーファーがいっぱい海にいるのですNDフィルターで30秒間の長時間露光をしていますのでまるで誰もいないかのようです ^^b

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