Circulation - Camera

巡る季節を写真に残す! ~Since 2017-05-01~

2021年 Summer shot ~その④:コロナ禍の夏、久々の更新~

こんにちは、Ciculation - Cameraです。久しぶりの更新になっちゃいました。ここ最近、コロナ対策のこともあってめちゃくちゃ仕事が忙しくて ^^;

でも少し軌道に乗ってきましたので、夏らしい写真を今回もアップしていきます。東京の海とレインボーブリッジです。

Leica Q, ISO 100, F 5.6, SS 1/200 sec

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わけあって泊まったホテルの一室から撮影。レインボーブリッジが見えるので年末の花火とかここから撮影できるかもなぁって思いました💡

DSC_2231のコピー

何年か前に撮影したお台場の花火です!まぁ、今年もコロナ禍でやらないかもしれませんけど、もし開催されるなら超望遠レンズで撮影してみたいと思います ^^b

~東京の現状~

とはいえ、東京のCOVID-19感染状況はまず収まらないと思います。収まってくれたらそれに越したことはないですが、1日4000-5000人の新規感染が当たり前。こんな人数、保健所が管理するのは不可能なので実質制御不能な状況だと認識しています。自分はコロナ患者さんを救急や外来で診療することもありますが患者さんが減少する兆しは全く見えてきません

個人の意見ですが、もう少なくとも東京は「なんでもかんでも自粛」を対策とする時代は終わったんじゃないですかね。このパンデミックはまだまだ続く。今求められているのは「なんでもかんでも自粛」ではなく「持続可能な自己防衛」だと思います。

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何が言いたいかと言いますと「とにかく外に出ることは自粛」とか「外食は自粛」とかはもはやナンセンスだということです。そうではなくて、個々人が正しい知識を持てるように啓蒙することが重要だと思うのです。そのうえで「ここは危ないから行かないでおこう」とか「職場や学校ではこういう接し方をしよう」と判断する力が必要なのです。

そのためには最低限感染の本質を理解しておく必要があります。感染の本質はあくまで「飛沫と接触です。特に今の東京はデルタ株がほとんどで、感染力が強いです。さすがにすれ違っただけで感染するとは思いませんが、マスクなしで会話すれば仮に屋外でもほんのわずかな時間で感染したりします (デルタ株に対して3密じゃないから大丈夫ということはないというのが医療者のコンセンサスと思います)。

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外だからOKとか少人数だからOKということはないぞ!

例えば、昨日も駅のアナウンスで「どうしても会食するなら4人以内にしましょう」とか流れていましたが、そういうことではないです。それは本質ではないですよね。

ウィルスは実に無機質に感染します。仮に毎日多くのことを自粛していても、ある日たまたま同僚とでかけたら感染したと受診される方も大勢いらっしゃいます。

逆に開き直って感染対策をおろそかにされている方もおります。気持ちは分かりますし確かに現状では感染しても命まで失う可能性は低いのは事実です。ただ、このウィルスは症状も人によって大きく異なります。やはり一定数の人間がかつてない苦痛を味わって救急要請したり、入院が必要になったり、後遺症に苦しんだりするのも事実です。そして首都圏はほとんどの医療機関が満床です。うちの病院もコロナ患者さんの入院診療に対応していますが病床はここ1か月常に100%以上の稼働率です。現場で働く人間としては歯がゆいことですが一個人にはどうしようもない。だからこそ感染しないように気を付けるに越したことはありません。罹患した自分自身は極論仕方なくても家族や同僚まで巻き込んでしまうのが感染症の怖いところですから。

 

PCRの信憑性~

ちなみにちょっとだけPCR検査について触れておきます。PCR検査はウィルスの遺伝子を増幅させてウィルスが検体中に含まれていたかを調べる検査です。よってPCR陽性であれば基本的に感染しているという捉え方でいいです。しかし、唾液や鼻咽頭粘膜から採取した検体が不適切であったり感染直後であったりすると陰性とでてしまうことがあります (感度は低い)。例えばAさんが発症したので無症状ですが濃厚接触したBさんとCさんを検査したとしましょう。結果、Bさんが陽性、Cさんが陰性だったとしてもCさんは絶対安全とはいえません。最終接触から14日間 (中央値は5日間) は発症する可能性がありますので注意が必要です。

ですから陰性だったからといって感染対策を全くしないでいたら実は多くの人に移していたということもあります。実際、「1回陰性だったから風邪症状はあったけど無視していたけど辛くなってきたから診てほしい」といらっしゃって陽性だったということは毎日のように起こっています。PCR検査の結果の捉え方も非常に重要だと思うのです。

※ちなみに経験上、簡易抗原検査はもっと感度が低いです。

 

~持続可能な対策を~

残念ながらまだまだコロナ禍は続くと思っています。もう「なんでもかんでも自粛」とか「たまにはハメを外しもいいか」では立ち行かないと思います。むしろ危ないです。

国や自治体は「今は帰省を控えて」「オリンピックやります」「パラリンピックには学生さんもきてほしい」「修学旅行はやめておこう」「どうしても旅行するなら抗原検査を (≒ 検査陰性なら問題無し)」「医療崩壊とは考えていない」といろんなことを言っています。

しかし、それに振り回されるのではなく個々人が正しい知識をもとに、その都度今から自分がやる行動が安全かどうか考えるのが持続可能な対策だと思います。

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なんか夏らしい写真だけアップして終わろうと思いましたがついつい語り始めたら止まらなくなってしまいました、すいません ( ̄▽ ̄;)

それでは今回はここで失礼いたします m(_ _)m