こんにちは、Circulation - Cameraです ^^
前回は立石海岸の星景写真を御紹介しました💡
この日はハーフNDフィルターを活用した初めての撮影でしたが、比較的うまくいって安心しました ^^b
しかし、、、
実を言うと縦構図は失敗💦
原因は俗に言う「おじぎ」現象でした。
これは縦構図にしたときにカメラがレンズの重さで傾いてしまうことを指します。
図で説明するとこういう事です。
縦構図を撮影するために、上の写真のように固定した場合・・・
三脚撮影をしたことのある方なら、1度は経験があるのではないでしょうか!?
もちろん、これは初歩的なミスでして、雲台をしっかり固定することが対策になります。しかし、重量級機材を用いて星撮影など長時間をする場合、どれだけキツく固定しても安定感に欠きます。
なにせ30分~1時間、微動だにしてはいけないのです ^^;
「縦構図の長時間露光を安定させたい!
何とかしてよ、どらえも〜ん💦」
で、そんな時に有効なひみつ道具が
L型プレートです!
※L型ブラケットも同じ意味です。
今日はこのL型プレートを中心に概説してみたいと思います💡
あまり馴染みのないアクセサリーかもしれませんが、とても便利なので、特に風景写真にこだわりたい方にはおすすめであります m(_ _)m
~L型プレート概説~
L型プレートはこんな形をしています。
このようにカメラに装着します。
すると、三脚や雲台を動かさなくても、横構図と縦構図が撮影可能になります。
<横構図>
<縦構図>
そして、このように縦構図の時も安定するので基本的に「おじぎ現象」は発生しないわけです。
〜どこで買えるの?〜
あまり一般的に馴染みのないアクセサリーであるL型プレートですが、意外とヨドバシ・ドット・コムとかでも売っています (笑)
~カメラに合ったプレートを!~
ただし、使えるL型プレートはカメラによって決まっています。
例えばD810用のL型プレートをD750に装着するような使用方法は基本的にできませんから、御自身のカメラにあったプレートを購入しましょう。
汎用型L型プレートも売っていますが、御自身のカメラにジャストフィットするかは多少自己責任になってくると思いますので、初心者であればちょっと高価でも自分のカメラ専用のL型プレートを選んだ方が無難な印象です。
※もちろん、専用のL型プレートが発売されていない場合は仕方ないかと思いますが ^^;
~お値段とメーカーは?~
大手のサイトを見てみると、だいたい5000~15000円くらいだと思います。
意外と高いですかね ^^;
一番高級なメーカーはアメリカのRRS (=Really Right Stuff) というメーカーだと思います。が、値段も跳ね上がり3万円とかします💦
私はRRSもそれ以外のメーカーのプレートも使ったことあります。
細かい作りや堅牢性はRRSの方が良いのですが、実際の撮影に於いて他のメーカーだったからダメだったという経験はありません。
あくまで個人の意見ですが、どのメーカーのL型プレートを選択するかは、そこまで拘らなくてもいい気がします。
〜ここまでのまとめ〜
・縦構図撮影では「おじぎ現象」に注意が必要。
・特に重量級機材で長時間撮影する場合は要注意。
・L型プレートなら縦構図でも安定します!
~アルカスイス互換~
聞いたことありますでしょうか??
アルカスイス互換という言葉 ^^;
馴染みのない名前かもしれませんが、L型プレート導入時には必須の知識です。
そうでなくても三脚・雲台について調べていれば遅かれ早かれ目にする専門用語ですので、知っておいて損は無いかと思います。
そんなに難しい話ではありませんし、サクッと解説してしまいます ٩( ᐛ )و
これは要するにクイックシューと雲台の固定方法の一種なんです。
一応確認しますが、雲台はカメラと三脚を繋ぐパーツで、クイックシューはカメラと雲台を繋ぐパーツです。
クイックシューは、文字どおりカメラに装着しておくことで雲台との着脱をスピーディに行えます。
この雲台とクイックシューの固定方法の1つに、「アルカスイス方式」というものがあります💡
アルカスイス方式の場合、接合部がレール状になっていて、万力のように雲台を締めてクイックシューを固定する方法です。
※クランプ式もあります。
なお、アルカスイスはこの方法を編み出したスイスの会社の名前です。
そして、この着脱機構、実際に使用してみると、とても着脱がしやすく安定感もいいので、多くの雲台メーカーが、このアルカスイス方式に対応した雲台やクイックシューを販売しています。
すなわち、これをアルカスイス互換というわけです💡
~実際に使用してみる~
L型プレートに話を戻します。
一般にL型プレートはこのアルカスイス互換を使用しているものが多いのです。
〜まとめ!〜
・縦構図撮影では「おじぎ現象」に注意が必要。
・特に重量級機材で長時間撮影する場合は要注意。
・L型プレートなら縦構図でも安定します!
・L型プレートは基本的にアルカスイス互換です。
・なので、L型プレート導入時には「アルカスイス互換」という用語についても知っている必要があるのです。
~作例紹介!~
ということで今回はL字プレートというアクセサリーと、それに関連してアルカスイス互換の概説をしました。
L型プレートは縦構図を安定化してくれるので長時間露光には相性抜群です ^^b
実際これで撮影した写真を掲載します。
D850 + Carl Zeiss Otus 1.4/28mm, ISO 1250, F 1.8, SS 20 sec (比較明合成)
この写真は気に入っています ( ̄▽ ̄)b
縦構図で1時間近く露光していたのに、微動だにしていません!!!
~Making~
先ほどの写真を撮影している間、別のカメラで撮影機材を撮影してみました💡
L型プレートが安定感抜群です ^^b
D610 + Carl Zeiss Otus 1.4/55mm, ISO 250, F 2.5, SS 30 sec
もちろん、ハーフNDフィルターも装着しています♫
D610 + Carl Zeiss Otus 1.4/55mm, ISO 250, F 1.8, SS 15 sec
~おわりに~
ということで今回はL型プレートについて解説してみました。
D810の入院によって、L型プレートが一時的に使用できず、非常にストレスフルでしたが、同時に改めてL型プレートが自分の撮影スタイルに於いては重要だという事にも気づかされました。
D850用のL型も手に入れたので長時間撮影により積極的にチャレンジできます!
皆様も是非 ^^b
最後になりますが、何かご不明な点や御指摘がございましたらコメント欄にお願いいたします。それではまた次回お会いしましょう♪
またよろしくお願いします m(_ _)m