Circulation - Camera

巡る季節を写真に残す! ~Since 2017-05-01~

EOS?GFX?知っているようで知らない、カメラの名前は何の略?

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こんにちは、Circulation - Cameraです。突然ですが皆さんはどんなカメラを使われていますか?

NIKONですか?CANONですか?SONYですか?それともスマホですか?いずれにせよ、こんなカメラ好きのブログに足を運んでくださったあなたにはお気に入りのカメラがあることでしょう ^^

でも、そのカメラの名前の由来って知ってます??

どういうことかというと、例えば私はNIKONのD850というカメラを中心に使っています。DはdigitalのDというのは分かりやすいですよね。一方、私の友人はCANONEOS 5Dシリーズを愛用しています。

EOSってなんでしたっけ?

ということで、今回は知っているようで意外と知らないカメラの名前にクローズアップしてみたいと思います!ちなみにもともと知っているもの以外は、会社のHPをはじめネットで検索したり直接会社に問い合わせてみました (問い合わせた会社はどこも素早く返答してくれて助かりました)。

なお、コンデジまで含めると記事の量が膨大になってしまうので基本的にレンズ交換式デジタルカメラだけしか取り上げていませんが悪しからず ^^;

5000字近い長い記事になってしまいましたので興味のある方はお時間のある時にどうぞ。それではよろしくお願いします m(_ _)m

 

NIKON

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2019年現在のNIKONのレンズ交換式カメラの2本柱は一眼レフシリーズのDシリーズミラーレスシリーズのZシリーズです。

【Dシリーズについて】

D5、D850、D810、D750、D500などDの後に番号が振ってあるのがデジタル一眼レフ。先述した通り、DはdigitalのDです。

ちょっとネーミングで変わっているのはDfという機種で、このfは"Fusion (= 融合)"という言葉の頭文字です。Fusionとは、精密機械としての感触と、最新のデジタル画像技術・画質の融合を意味しています。ちなみに"f"を小文字にしたのはFマウントの"F"との差別化のためだそうです。

【Zシリーズについて】

Z6、Z7、Z50などZの後に番号が振ってあるのがミラーレス一眼のシリーズです。新しいマウントでこれまで以上に究極・最高を求めていきたいという気持ちから、アルファベット最後の文字であり未来への“架け橋”を想起させるZを採用したということです。

 

 

CANON

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CANONのデジカメにはEOSという名称が使用されています (正確にはフィルム時代から使われていますが)。EOSはElectro Optical Systemの略称です。ギリシャ神話に登場する”Eos (エーオース)"= "暁の女神"に由来するとのことです。

【一眼レフシリーズ】

で、EOS 1DとかEOS 5DとかEOS 80Dのように「EOS+番号+D」が振られているのがデジタル一眼レフシリーズです。

【ミラーレス一眼シリーズ】

一方、EOS M6やEOS M10のように「EOS+M+番号」が振られているのはミラーレスシリーズです。

もともとCANONのミラーレスシリーズは小型軽量化を狙ってAPS-Cサイズの撮像素子を搭載したものでしたが、2018年にフルサイズの撮像素子を搭載したミラーレス機が登場。その名はEOS Rシリーズ。このRは”Reimagine optical excellence“(もう一度、イメージングシステムを創造する)の頭文字からきているそうです。

【KISSシリーズ】

ちなみにKISSシリーズは基本的にAPS-Cセンサー搭載の入門用の一眼レフでしたがKISS Mはミラーレス機種ですね。そんなKISSは賢く、静かなという意味を含んだ「Keep It Smart and Silent」の略だそう (WIKIPEDIAより)。

なお、海外ではKISSシリーズではなくEOS RebelとかEOS+3桁の数字+Dという名称なんですと!

(`・ω・´) < これは知らなかった。。。

 

 

SONY

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SONYといえば2013年にいち早くフルサイズセンサー搭載のミラーレス機を発売し、現在のミラーレス業界において大きな地位を確立したメーカーです。

2013年以前からAマウントに対応した一眼レフ機を発売していたり、トランスルーセントミラーを活用したりと面白いメーカーでした。

現在のソニーのレンズ交換式カメラはEマウントが主流で、α9Ⅱやα7RⅣなどのように「α+番号 (±アルファベット)+ローマ数字」で名づけられています。ローマ数字はそのシリーズの何世代目かという感じですね。例えばα9Ⅱはα9の系譜の2番目ということです。

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上の画像にある型番の「ILCE」は「Interchangeable Lens Camera / E-mount」の略です。ちなみにα7Sとかα7Rなど、SONYのカメラの名称にくっついているSは"Sensitivity (感度)"を意味し、Rは"Resolution (解像度)"の頭文字に由来します (問い合わせました)。前者は高感度をウリにした機種に、後者は高画素機をウリにした機種についていますよね。

 

 

OLYMPUS

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マイクロフォーサーズサイズ撮像素子をリスペクトしたシステムが特徴のOLYMPUSは携行性・連射性・手振れ補正などにかつてより注力しているメーカーです。

【OM-Dシリーズ】

OM-DシリーズはOM-D E-M1のように「OM-D E-M+番号」と名付けられています。別件でOLYMPUSのカメラについて調べていた際にOLYMPUSの中の人に伺ったところ記号の由来は以下のごとしとのこと。

「OM」・・・フィルムカメラのOMシステムより由来

「D」・・・デジタルカメラのDIGITALより由来

「E」・・・デジタル一眼レフカメラ「Eシステム」からの継承

「M」・・・OM-Dの「M」より由来

 【PENシリーズ】

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画像はYodobashi.comより (以下同じく)

PENシリーズはOM-Dシリーズよりも携行性やルックスを重視したシリーズ。実は歴史が古くて、開発は1950年代末~1960年代にヒットしたハーフサイズカメラ (35mmフィルムで2倍撮影可能なカメラ) に遡ります。そして2009年にコンセプトを引き継いだデジタル版Olympus PENが発売されています。

そのPENというネーミングは万年筆やボールペンの如く持ち運びしやすいという意味で名づけられたといいます。

 

 

~FUJI~

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2019年現在のFUJIのレンズ交換式カメラはミラーレス機がメインです。APS-Cセンサー搭載のXシリーズと中盤センサー搭載のGFXシリーズがラインナップされています。

【Xシリーズ】
こちらは「究極のカメラ」という意味を込めて、ExtremeやExtraordinaryから"X"としています。

【GFXシリーズ】

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一方、こちらは中判サイズ撮像素子を搭載したGFXシリーズ!GFXの"G"はGreatやGenuineといった意味が込められており、GX680、GW680、GA645など富士フイルムの中判フィルムカメラに伝統的に使われていたGiant formatを意味する"G"を継承するものでもあります。
そして"F+X"はこのカメラがFUJIFILM Xシリーズの系譜に含まれていることを意味しています。

 

 

PENTAX

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ペンタックスは1919年創業の旭光学工業。35mmフィルムカメラで国産初の一眼レフ「アサヒフレックス」を発表。1957年、アサヒフレックスにペンタプリズムを搭載した「アサヒ・ペンタックス」が登場しました。これがカメラブランドとしてのPENTAXの由来です。

そんなPENTAXのKマウントはKing of Single Lens Reflexに由来します。PENTAXデジタル一眼レフの名称にある"K"はここに由来するわけですな (K-1とかK-70)。

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一方、PENTAXの小型 (2/3インチセンサー搭載機) レンズ交換式カメラであるPENTAX Qの"Q"はQueenに由来するということでした💡

 

 

SIGMA

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2019年にSIGMAから発表され話題になった小型ミラーレス機Sigma fpの"fp"は音楽記号の「フォルテッシモ・ピアニッシモ」の略です。極めて小さなカメラながら、本格的なカメラシステムにまで拡張できる可能性の広さから名付けた、ということでした。

 

 

Panasonic-LUMIX

PanasonicといえばSIGMALEICAの3社によるL-Mountアライアンスを提携したことで非常に注目を集めました。そんなPanasonicから2019年3月に発売されたのがS1シリーズです。

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S1の"S"はSpecializedの頭文字に由来するといいます。高画素機であるS1Rの"R"は、この機種が高画素機であることから、SONYと同じくResolutionの"R"ではないかと思います。一方、同シリーズの後発品のS1Hの"H"は動画撮影にも注力していることからHybridの"H"という話です。

https://capa.getnavi.jp/news/310651/

 

 

LEICA

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レンズ交換式ではないLEICA Qはサブカメラとして使用していますが、さすがにLEICAのMシリーズやSLシリーズやTシリーズは使っていない (というか日ごろ調べない) のでどんなカメラなのかいまいち疎いです ^^;

でもせっかくですので少し触れておきますと、M10やMマウントの"M"はドイツ語でレンジファインダーを意味するメスズハー (Messsucher) のイニシャルから取っているみたいです。

https://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/special/1033385.html

あとはLeica SL という機種の"SL"はドイツ語でミラーレスを意味するSpiegellosに由来するようでした💡

 

 

スマートフォン

レンズ交換式カメラの名称由来紹介記事のつもりでしたが、このスマホ全盛の時代、「メインカメラはスマホです」という方も多くおられるでしょうからちょっと触れてみました ^^

iphone

アップル製品名の多くには"i"がついていますよね。このiの由来は知っている方も多いかもしれませんが、下のような言葉のイニシャルに由来しています。

・internet(インターネット)
・individual(個人)
・instruct(指導する)
・inform(知らせる)
・inspire(ひらめき)

Xperia

SONYスマホタブレットですね。Experience(体験)とラテン語で場所を意味する接尾辞“ia”を組み合わせた造語であり、「さまざまな体験を生み出す場所」という意味が込められているそうです。

【Galaxy】

一方こちらはサムスンスマホタブレットです。はっきりした由来は見つけられなかったのですが、サムスンを漢字で書くと「三星」なので星という言葉にちなんでGalaxyという説が個人的には納得いく説だなと思いました。

 

 

~おわりに~

DSC_1593のコピー

ということで今回はカメラのネーミングというテーマで記事を書いてみました。分からないものは直接問い合わせたりしたので、そんなに間違ってはいないと思いますが、もし勘違いしているものがあったら教えてくださいますと幸いです m(_ _)m

あと、抜けている機種もきっとあると思うのですが、ご容赦くださいませ💦

もし知らせて下さいましたら調べてみたいと思います

と、最後にエクスキューズを書かせて頂きましたが、名前の由来を調べつつそれぞれのメーカーの最新機種を調べるのはなかなか楽しかったです。

おかげでこの記事書くのにめっちゃ時間かかっちゃいましたけど

それでは今日はここで失礼いたします!