Circulation - Camera

巡る季節を写真に残す! ~Since 2017-05-01~

カメラの豆知識 ~イメージセンサーのゴミ対策~

こんにちは、Circulation - Cameraです。

今日は知らないと残念な思いをする、

イメージセンサーのゴミ問題」

についてお話しします。

※基本的な内容なので「知っとるわ」という人はごめんなさい💦

 

まず、こちらの写真をご覧ください。

「→」 の部分にゴミが映っていますよね。

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さて、このゴミはどこについているものでしょう??

(1) レンズの前玉

(2) レンズ内部

(3) イメージセンサー (撮像素子)

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NIKONホームページより引用

正解は (3) のイメージセンサー (撮像素子)です💡

※正確にはローパスフィルターとかイメージセンサーコンプレックスとか言うべきかもしれませんが、今日はややこしいので、以下イメージセンサーとして話を進めます、すいません。

実はレンズに付着したゴミは、

そうそう簡単には写りません。

一方、イメージセンサーのゴミは、

小さい物でも結構目立ちます

ゴミはレンズ交換の際に、

混入するリスクが高く、

一眼レフ機やミラーレス一眼のような

レンズ交換式カメラでは宿命的な問題です。

今日はこのゴミの対策について、

お話ししたいと思います。

 

 

~チェック!!~

まず、大切な撮影の前に、

ゴミがついていないかどうか、

チェックできた方がいいですよね?

その方法は、こうです!

==========================

(1) マニュアルフォーカスにする

(2) 無限遠いっぱいにフォーカスリングを回す 

   ※オーバーインフして大丈夫です

(3) Aモード (絞り優先自動露出) にする

(4) ISO 100, Fは最も大きな値 (F22とか) に設定

(5) なるべく白い壁を撮影する

   ※手振れしても問題ありません

(6) できた写真を拡大してチェックする

==========================

これだけです!(`・ω・´)b

実際にやってみましょう。

えーっと、マニュアルフォーカスにして、無限遠に回して、ISO100にしてF22とかにして、壁を撮影っと!!

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お分り頂けたでしょうか?

何か所か丸で囲ってみますが、

ここ以外も結構ゴミ付いてます💦

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~対策~

「がーん!」Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

明日撮影があるっていうのに、

ゴミがついていたら撮影できない!?

無論、そんなことはありません ^^;

ゴミ対策をいくつか紹介します💡

多くの場合、(1)と(2)で解決すると思いますよ。

(1) カメラのクリーニング機能を使用する

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(2) ブロワーでゴミを吹き飛ばす

ミラーレス機ならレンズを外せばイメージセンサーが見えます。一眼レフ機の場合、ミラーアップ機能があるはずなので、これでイメージセンサーを露わにしてください。

※なお、ミラーアップは電池が満タンに近い状態でないと、できない機種がほとんどです。あらかじめ充電しておかないと、ちょっと焦ります ^^;

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あとはブロワーで、ゴミを吹き飛ばすだけです。

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※この時に、ブロワーの先端が撮像素子に当たらないように気をつけて下さいね!

※あと、やらないと思いますが、息吹きかけるのは禁忌です ^^;

(3) カメラショップやメーカーに持ち込む

たいていの場合、(1)(2)の方法でゴミは消し飛びます。しかし、それでもダメな場合、一番安全なのはサービスセンターに持ち込むことでしょう。NIKONでは2000円前後で撮像素子の清掃をしてくれます

(4) クリーニングキットを使用する

サービスセンターが近くにない、または郵送している時間がない場合は「イメージセンサークリーニングキット」も選択肢です。

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※ヨドバシ・ドット・コムより引用

このようなクリーニングキットがあります。これはペンタ棒という粘着性のある先端でゴミを回収するものです。また、無水エタノールをシルボン紙に吸わせて撮像素子を掃除する方法もあります。

ただ、撮像素子はカメラの心臓部でとてもデリケートな部品です。ペンタ棒作戦も無水エタノール+シルボン紙作戦も、どちらの方法も、撮像素子を直に触る方法ですから、傷をつける恐れがあります

なので、あまり初心者にはお勧めしません。自己責任でお願いします ^^;

(5) F値を小さくして撮像する

根本的解決ではありませんが、撮像素子のゴミはF値を小さくすればするほど目立たなくなります。なので、逆にゴミをチェックする場合は、F値を大きくしてゴミが付着していないか確認しなくてはいけません。

(6) フォトショップで消す

いざとなればこういう対策も可です ( ̄▽ ̄)

 

 

~予防策は?~

カメラ内部へのゴミの侵入はレンズ交換式カメラでは宿命的なものなので、ある程度仕方ないことです。また、カメラ内部で稼働するクイックリターンミラーなどが摩耗して出現するゴミは防ぎようがありません。

しかし、レンズ交換をする際には、なるべくカメラを下に向けたりとか、風が強い時や砂浜・水辺・花の側などではレンズ交換を控えとり、といったことが対策になるでしょう (`・ω・´)b

ちなみに構造的に一眼レフ機よりもミラーレス機の方が少しゴミは付着しやすいかもしれないですね。

 

 

~おまけ:ファインダースクリーン汚れ~

一眼レフ機でファインダーを覗いた時に汚れがついていることがありますよね?

あれはファインダースクリーン (≒ ピントグラス) という部分の汚れです💡

ファインダースクリーンはカメラのこの部分です。

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しかし、当然ですが、ファインダースクリーンとイメージセンサーは独立した場所にあり、ファインダースクリーンの汚れは出来上がる写真には反映されませんので放置していてもOKです。どうしても気になる方は、メーカーに持ち込めば清掃してくれますが、そこそこ値が張ります ^^;

 

 

~おわりに~

今日はイメージセンサーのゴミ問題について語ってみました。

基本的なことかもですが、渾身の写真に残念な汚れがついてしまわないように、こまめにイメージセンサーのゴミのチェックと掃除はしましょうね、というお話でした ^^b 

特に撮影前のチェックの仕方は、絶対知っていた方が良いので、初耳な方は是非やってみて下さいね♪

それではまた次回、お会いしましょう m(_ _)m