Circulation - Camera

Since 2017-05-01

カメラの豆知識 ~オーバーインフの理由と対策~

こんにちは、Circulation - Cameraです。

最近は5月らしい茶畑や棚田の写真を載せることができましたので、今日はカメラの豆知識についてお送りします ♪

オーバーインフという言葉をご存知ですか?

ちょっとクイズです。

( ̄▽ ̄)

「カメラ用語のオーバーインフは何の略でしょう?」

① オーバーインフィニティ

② オーバーインフレーション

③ オーバーインフォメーション

正解は①のオーバーインフィニティでした💡

Over infinityとは直訳すると、

「無限を超える」ということになります。

転じて、ピント合わせをする際に、無限遠にピントを合わせたつもりが、無限遠どころか、どこにもピントが合わなくなる事を示します。

イメージしやすいように、例を出します。

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この写真、私が初心者のころ星を撮影しようとマニュアルで無限遠にピントを合わせようとしたのですが、オーバーインフしてしまってピントがどこにも合っていないのです。

せっかくの写真も、どこにもピントが合わなくてはがっかりです💦

ちょっと長い記事で、10分くらい読むのにかかりそうですが、なるべく包括的にまとめてみましたので、興味のある方は是非時間のある時にご覧ください m(_ _)m

それでは、よろしくお願いします!

 

~どういうときにオーバーインフするの?~

おそらく最も多いのは、マニュアルフォーカスでピント合わせをしようとして、レンズのピントリングを無限遠方向にグイっと回しきって撮影してしまうパターンでしょう。

また、測距窓の「∞」マークに合わせるだけでも、多くの場合きちんと無限遠は出せません。

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NIKONホームページより引用

実は、かなり多くのレンズでは、

ピントリングを無限方向に回しすぎると、

どこにもピントが合わなくなります

これがオーバーインフです!

(`・ω・´) 💡

※なお、この現象はオートフォーカス可なレンズほど発生しやすいです。

 

ですから、この知識がない状態で、

マニュアルでピントを合わせようとすると、

この記事の冒頭で紹介した写真のように、

残念な写真になりかねません💦

ちなみに、私はレンズが故障したと思って、

そそくさと帰ってしまいました ^^;

 

 

~オーバーインフが発生する理由~

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ピントリングを無限遠側に目一杯回すだけで、

無限遠にピントを合わせられたら、

撮影が簡単なのに、なぜオーバーインフが

存在するのでしょうか??

ということで、続きましては、

オーバーインフが必要な理由を御紹介です💡

 

<理由:①> オートフォーカスでの負担軽減

オートフォーカスをする際に、レンズ内に内蔵されたモーターでピントリングが動きます。この際に、ピントリングに遊びがないと、無限遠にモーターがピントリングを駆動した際にガツンとピントリングが止まってモーターに大きな負担がかかります。この衝撃が発生しづらいように設計されているのです。

ですから、マニュアルフォーカス専用レンズに比べて、オートフォーカスを搭載したレンズの方が遊びを大きくとる傾向があります。

 

<理由:②> 製造上の問題

レンズの製造上、設計に余裕を持たすことで、多少製造で誤差があっても無限遠が出ない個体を生産しないための配慮でもあるようです。

 

<理由:③> アダプターとの互換性

マウントが異なるカメラとレンズを接続するアダプターというアクセサリーがあります。これを装着すると、一眼レフ用のレンズをミラーレス機にマウントすることもできます。

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※ヨドバシドットコムより引用

ただ、これを装着するとレンズの後面から撮像素子の距離が変化します。細かい理屈は省きますが、アダプターによってはレンズの測距表示と実際の被写体のピントにズレが発生することがあります。その影響で無限遠が出なくなってしまうことがあるので、レンズの設計段階で少しピントリングに余裕を持たせることが多いようです。

 

<理由:④> 気温変化対策

気温による金属やガラスの膨張収縮の影響を受けても無限遠が出るようにするためにピントリングに遊びが必要という説も聞いたことがあります。

 

 

~オーバーインフ対策~

ではどうしたら真の無限遠にピントが合うのか?

最後にこれを考えてみましょう💡

<方法:①> オートフォーカスを使用

当然ですが、オートフォーカスが故障していなければオーバーインフの影響は受けません。しかし、星撮影など暗い環境での撮影ではオートフォーカスは作動しませんのでマニュアルフォーカシングが必要になります。

<方法:②> EVFや光学ファインダーで合わせる

原始的ですが、解決策と言えるでしょう。しかし、人間の眼にはどうしたって限界があり、厳密に無限遠にピントが合っているかは定かではありません。

<方法:③> ライブビュー拡大で合わせる

現実的にはこれが最良の解決策だと思います。 ライブビューで遠方を拡大して、ピントリングを少しずつ動かし、一番ピントが合った場所を探します。

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※ミラーレス機に良く搭載されているピーキング機能もこの代用になります。

※ピントを合わせる先が点光源の場合、最も点光源が小さく写るようにピントリングを回してください

 

 

~まとめ!!~

・ピントリングを無限遠方向に回しすぎると、無限遠どころかどこにもピントが合わなくなることがしばしばあります。

・これをオーバーインフ (over infinity) と言います。

・これはオートフォーカスのモーターに負担をかけないためだったり、マウントアダプターを介したときの保険のために必要なシステムだと言われています。

・オーバーインフせずに無限遠を出す方法として、目視でピントを合わせる方法やライブビューで拡大してピントを合わせる方法があります。

 

 

~おわりに~

せっかくマニュアルでピント合わせをしたつもりでも、

全く解像感の無い写真になってしまったら台無しです。

初耳学な方は是非覚えていって下さいませ m(_ _)m

 

最後になりますが、何かご質問や、

私が勘違いしている点があったら、

コメント欄に記載していただけると幸いです。

それではまた次回、お会いしましょう ^^

 

 

============以下、おまけです!============

~おまけ①:そもそも無限遠って何??~

そもそも論ですが、無限遠ってどこでしょう?

解説してみますが、ちょっとややこしい話なので興味のある方は時間のある時に見てやってくださいませ ^^;

結論から申しますと、「無限遠はレンズに入ってきた光がレンズに垂直に侵入するくらい遠い位置」です。

図で説明しましょう。

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レンズに入ってきた光はレンズ後方で焦点を結びます。

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被写体がレンズから離れると、レンズに入ってくる光はこうなります。

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ではさらに、ずっと遠くの被写体だとどうでしょう?

このようにほとんど垂直にレンズに侵入し、同じ経路を辿ります。

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後方の焦点位置もほぼ同じですよね。

このように、被写体とレンズが遠く離れていると同じような位置に焦点を結ぶようになります。これが無限遠の意味です。

 

 

〜おまけ②:過焦点距離

あと、過焦点距離という概念があり、これは「これ以上遠方にピントを合わせると無限遠にもピントが合うようになりますよ」という距離です。

(焦点距離)^2 / 許容錯乱円×F値

という式で求められ、実際の撮影で参考になります。

この計算は、別の記事で解説したことがございますので、もし興味がございましたら御参照下さいませ m(_ _)m

tatsumo77.hatenablog.com