こんにちは、Circulation - Cameraです ^^
前回は夕焼け写真をご紹介しました。
実に素晴らしい夕焼けでしたが、
夕焼けを写真に収めようとすると、
しばしば明暗差という問題にぶつかります。
おそらく、普通に撮影すると、
下の写真のように夕焼けが白飛びしてしまったり、
逆に夕焼け以外の部分が暗くなってしまったりします。
皆様も経験があるかと思います。
解決策の一つと言えるでしょう。
しかし、もっとアナログに解決する方法として、
ハーフNDフィルターという、
選択肢があります💡
今日はこのハーフNDフィルターの、
手持ち使用について、
まとめてみたいと思います。
ちょっとマニアックな内容ですが、
難しいことは特にありませんので、
興味のある方は見てやって下さいませ m(_ _)m
それではよろしくお願いします!
~ハーフNDフィルターの効果~
ハーフNDフィルターとは、
このように半分だけNDフィルターになっています。
これを使用することで明暗の激しい場面でも、
露出差を抑えることができます。
実際に、ハーフNDフィルターを使用することで、
下の写真のように変化します。
<ハーフNDなし>
<ハーフNDあり>
比べて頂くと分かりやすいと思いますが、
夕日の部分のディテールが、大幅に改善されましたね ^^b
~ハーフNDフィルターとホルダー~
さて、このハーフNDフィルターは、
先ほどお示しした通り、「角型」です。
これをレンズに取り付けるためには、
レンズに専用のホルダーが必要です。
あまりなじみがないアクセサリーだと思うので、
ちょっと解説します。
(1) ホルダーはメーカーによって形状が違いますが、だいたいこんな形です。
※これはCOKINのホルダーです。
(2) これをレンズの前に装着してやります。
(3) するとこのようになります。
(4) あとはこのホルダーのスリットにフィルターを入れれば出来上がりです ^^b
~手持ちの利点~
ただ、このホルダーの装着、
現場では結構面倒です ^^;
レンズを交換する時にも、
いちいち取り外さなくてはいけません💦
持ち運ぶのにも、思いの外かさばります。
また、ハーフNDフィルター自体結構高価なのに、
ホルダーだって安い買い物ではありません。
そこで、フィルターを手で持って、
ハーフNDフィルターを、
レンズの前にかざすだけで、
使用するという方法があります。
こうすることでかなり気軽に使用できますね!
~注意点~
ただし、注意点もあります。
4つほど挙げてみましたので、見て行きましょう。
(1) 落とさないように注意!
ご覧の通り、どう考えても落とすリスクはつきまといますよね ^^;
落っことしたら割れちゃうでしょうから、すごく注意が必要です。
1枚2万円くらいしますからね、このガラスの板 (笑)
(2) ケラれないように注意!
指が写り込まないように注意しましょう。
(3) レンズに当たらないように注意!
風が吹いている環境で長時間露光をしていると、風にホルダーが煽られてレンズにぶつかり、写真がブレる恐れがあります。
(4) フィルターでの反射に注意!
このように、フィルターとレンズの間には、隙間ができてしまいます。なので、余計な光が反射する危険性があるので、仕上がりはきちんとチェックしましょう!
~ホルダーの必要性~
ということで手持ちでの使用は便利なのですが、上のようなことに注意が必要です。その点、ホルダーで固定すれば上記のような問題は概ね解消されます。
また、上の写真のような星撮影長時間露光では、30分以上の間、ずっと持っていなくてはいけませんので、手持ちは現実的ではありません。ホルダーは必須ですね。
~おわりに~
ということで今日は、
ハーフNDフィルターの手持ち使用について、
その利点と欠点を記事にしてみました!
ハーフNDフィルターは実に便利な道具です。
特に夕焼け撮影など、明暗差が激しい風景写真で、
写真の質をワンランク上げてくれることでしょう。
一方で、ホルダーの装着などのセットアップが、
やや面倒なのは欠点です。
そこで敢えてホルダーを使用せず、
手持ちならば、お手軽に使用できます。
しかし、色々なリスクを理解していないと、
思わぬミスをするかもしれないと思い、
ニッチな内容でしたが記事にしてみました。
特にフィルター面での反射は、
見逃しやすいので要注意だと、
個人的には思います。
手持ちに比べて、ホルダーの安定感は、
やはり素晴らしいものがありますので、
ケースバイケースでうまく使い分けたいですね ^^b
それでは今日はこの辺りで失礼します。
マニアックな話にお付き合いくださり、
ありがとうございました。
また次回、お会いしましょう m(_ _)m
~関連リンク~
ハーフNDフィルターの選び方、まとめました ^^b