Circulation - Camera

巡る季節を写真に残す! ~Since 2017-05-01~

ハーフNDフィルターの手持ち使用について

こんにちは、Circulation - Cameraです ^^

前回は夕焼け写真をご紹介しました。

実に素晴らしい夕焼けでしたが、

夕焼けを写真に収めようとすると、

しばしば明暗差という問題にぶつかります。

 

おそらく、普通に撮影すると、

下の写真のように夕焼けが白飛びしてしまったり、

逆に夕焼け以外の部分が暗くなってしまったりします。

皆様も経験があるかと思います。

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これに対して、露出ブレンドHDR合成は、

解決策の一つと言えるでしょう。

しかし、もっとアナログに解決する方法として、

ハーフNDフィルターという、

選択肢があります💡

 

今日はこのハーフNDフィルターの、

手持ち使用について、

まとめてみたいと思います。

ちょっとマニアックな内容ですが、

難しいことは特にありませんので、

興味のある方は見てやって下さいませ m(_ _)m

それではよろしくお願いします!

 

 

~ハーフNDフィルターの効果~

ハーフNDフィルターとは、

このように半分だけNDフィルターになっています。

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これを使用することで明暗の激しい場面でも、

露出差を抑えることができます。

実際に、ハーフNDフィルターを使用することで、

下の写真のように変化します。

<ハーフNDなし>

DSC_6906

<ハーフNDあり>

DSC_6908o

比べて頂くと分かりやすいと思いますが、

夕日の部分のディテールが、大幅に改善されましたね ^^b 

 

 

~ハーフNDフィルターとホルダー~

さて、このハーフNDフィルターは、

先ほどお示しした通り、「角型」です。

これをレンズに取り付けるためには、

レンズに専用のホルダーが必要です。

あまりなじみがないアクセサリーだと思うので、

ちょっと解説します。

(1) ホルダーはメーカーによって形状が違いますが、だいたいこんな形です。

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 ※これはCOKINのホルダーです。

 

(2) これをレンズの前に装着してやります。

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(3) するとこのようになります。

L1050156

(4) あとはこのホルダーのスリットにフィルターを入れれば出来上がりです ^^b

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~手持ちの利点~

ただ、このホルダーの装着、

現場では結構面倒です ^^;

レンズを交換する時にも、

いちいち取り外さなくてはいけません💦

持ち運ぶのにも、思いの外かさばります。

また、ハーフNDフィルター自体結構高価なのに、

ホルダーだって安い買い物ではありません。

 

そこで、フィルターを手で持って、

ハーフNDフィルターを、

レンズの前にかざすだけで、

使用するという方法があります。

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こうすることでかなり気軽に使用できますね!

 

 

~注意点~

ただし、注意点もあります。

4つほど挙げてみましたので、見て行きましょう。

(1) 落とさないように注意!

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ご覧の通り、どう考えても落とすリスクはつきまといますよね ^^;

落っことしたら割れちゃうでしょうから、すごく注意が必要です。

1枚2万円くらいしますからね、このガラスの板 (笑)

(2) ケラれないように注意!

指が写り込まないように注意しましょう。

(3) レンズに当たらないように注意!

風が吹いている環境で長時間露光をしていると、風にホルダーが煽られてレンズにぶつかり、写真がブレる恐れがあります。 

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(4) フィルターでの反射に注意!

このように、フィルターとレンズの間には、隙間ができてしまいます。なので、余計な光が反射する危険性があるので、仕上がりはきちんとチェックしましょう!

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~ホルダーの必要性~

ということで手持ちでの使用は便利なのですが、上のようなことに注意が必要です。その点、ホルダーで固定すれば上記のような問題は概ね解消されます

 

ohalfNDstax

また、上の写真のような星撮影長時間露光では、30分以上の間、ずっと持っていなくてはいけませんので、手持ちは現実的ではありません。ホルダーは必須ですね。

DSC_0277


 

~おわりに~

ということで今日は、

ハーフNDフィルターの手持ち使用について、

その利点と欠点を記事にしてみました!

 

ハーフNDフィルターは実に便利な道具です。

特に夕焼け撮影など、明暗差が激しい風景写真で、

写真の質をワンランク上げてくれることでしょう。

DSC_6950のコピー


一方で、ホルダーの装着などのセットアップが、

やや面倒なのは欠点です。

そこで敢えてホルダーを使用せず、

手持ちならば、お手軽に使用できます

しかし、色々なリスクを理解していないと、

思わぬミスをするかもしれないと思い、

ニッチな内容でしたが記事にしてみました。

特にフィルター面での反射は、

見逃しやすいので要注意だと、

個人的には思います。

 

手持ちに比べて、ホルダーの安定感は、

やはり素晴らしいものがありますので、

ケースバイケースでうまく使い分けたいですね ^^b

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それでは今日はこの辺りで失礼します。

マニアックな話にお付き合いくださり、

ありがとうございました。

また次回、お会いしましょう m(_ _)m

 

 

~関連リンク~

ハーフNDフィルターの選び方、まとめました ^^b