Circulation - Camera

巡る季節を写真に残す! ~Since 2017-05-01~

【昔撮った作品を振り返る!】その③:初めての星の軌跡撮影 ~比較明合成のありがたみ~

D90 + 焦点距離10mm (35mm換算で15mm) の魚眼レンズ, ISO 200, F 5.6, SS 1577 sec

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こんにちは、Circulation - Cameraです。

今回は自分がカメラを始めた頃に撮った

作品を振り返る企画の第三弾です。

※前回のはこちら:

今回ご紹介するのは、

自分が初めて撮影した

星の軌跡の写真です。

2011年の9月29日に撮影したものなので、

ちょうど9年くらい前のことになります。

場所は北海道は美瑛であります。

 

~良いところ~

構図は今見ても結構決まっていますね ^^

魚眼レンズの湾曲を有効活用しています。

 

~ツッコミどころ~

F5.6という絞り値は何故選択したのかはよく分かりません。

どの魚眼レンズを使用していたのか

いまいち記憶が定かではないのですが、

確かSIGMAAPS-C用15mmの魚眼

だったような気がします。

 

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開放F値が2.8のレンズなので、

素直にF2.8で撮影しても良かった気がします。

もしかして長時間露光するために

敢えて絞ったのかな??

というのもこの当時は比較明合成を知らなかったんですよね。

 

 

~比較明合成とは~

比較明合成は今の世の中、

星の軌跡を撮影するうえで

スタンダードな方法だと認識しています。

写真を何枚も合成して、

明るいところだけを重ねていくという方法です。

星撮影だけでなく花火写真でも良く使われます。

例を出してみます。

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これを星撮影に応用すれば

30秒のカットを撮り続けて最後に合成して

1枚の写真を完成させることができます。

例えば一枚撮りだとこんな写真。

3

こんな感じの写真を何枚も合成すればこうなるわけです。

※ソフトフィルター外して明るさも若干調整しています。

00


 

 

~比較明合成のメリット~

この方法はとにかく失敗が少ないのがウリです。

失敗しにくい理由を2つ挙げてみます。

今回のこの写真を撮影するのに

1577秒間露光しています。

すなわち約26分間の撮影です。

 

<失敗しにくい理由①>

この間に強い風が吹いたり、

雲が出てきたり、

車が横を通ったりしたら。。。

想像するだけでもぞっとします ^^;

台無しになってしまいますね。

また、最後の最後に

こつんと三脚を蹴ったりしても大変です💦

比較明合成の場合、

必要なカットだけを採用できるので

このようなトラブルにも比較的柔軟に対応できます

 

<失敗しにくい理由②>

あと、1577秒後ではなくても

30秒間撮影すれば

露出はコントロールできるので

そういう意味でも失敗は少ないです。

ちなみに比較明合成の方法ですが、

Star StaxやSirius Compといった

フリーソフトを使用しても良いですし

フォトショップでも可能ですから、

興味のある方は調べて見て下さい。

自分も記事にしたことがありますが、

結構前の話なので、

ググってもらった方がいいかもしれません。


 

~最近の魚眼星景の作例~

ちなみに魚眼で星を回した写真、

最新のはこんな感じです。

D810 + AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED, ISO 4000, F 4.5, SS 30 sec, 40分間撮影し比較明合成

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だいぶ進化しましたね!

 

 

~おわりに~

D90 + 焦点距離10mm (35mm換算で15mm) の魚眼レンズ, ISO 200, F 5.6, SS 1577 sec

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とはいえ、当時の知識を結集して撮影した

自分の初の星軌跡写真は

なかなか思い出深いものがあります。

魚眼レンズの種類は正確には思い出せなくても

1577秒後に背面液晶を確認したときの喜び

今でも鮮明に覚えていますよ ^^

 

でもデジタルの恩恵である比較明合成は

積極的に使用した方が良いと思います。

特に超広角レンズで星の軌跡を描きたい場合は

重宝しますので💦

 

ということで、昔の作品を振り返る企画の第三弾でした!

今回はここで失礼いたします m(_ _)m