D90 + 焦点距離10mm (35mm換算で15mm) の魚眼レンズ, ISO 200, F 5.6, SS 1577 sec
こんにちは、Circulation - Cameraです。
今回は自分がカメラを始めた頃に撮った
作品を振り返る企画の第三弾です。
※前回のはこちら:
今回ご紹介するのは、
自分が初めて撮影した
星の軌跡の写真です。
2011年の9月29日に撮影したものなので、
ちょうど9年くらい前のことになります。
場所は北海道は美瑛であります。
~良いところ~
構図は今見ても結構決まっていますね ^^
魚眼レンズの湾曲を有効活用しています。
~ツッコミどころ~
F5.6という絞り値は何故選択したのかはよく分かりません。
どの魚眼レンズを使用していたのか
いまいち記憶が定かではないのですが、
だったような気がします。
開放F値が2.8のレンズなので、
素直にF2.8で撮影しても良かった気がします。
もしかして長時間露光するために
敢えて絞ったのかな??
というのもこの当時は比較明合成を知らなかったんですよね。
~比較明合成とは~
比較明合成は今の世の中、
星の軌跡を撮影するうえで
スタンダードな方法だと認識しています。
写真を何枚も合成して、
明るいところだけを重ねていくという方法です。
星撮影だけでなく花火写真でも良く使われます。
例を出してみます。
これを星撮影に応用すれば
30秒のカットを撮り続けて最後に合成して
1枚の写真を完成させることができます。
例えば一枚撮りだとこんな写真。
こんな感じの写真を何枚も合成すればこうなるわけです。
※ソフトフィルター外して明るさも若干調整しています。
~比較明合成のメリット~
この方法はとにかく失敗が少ないのがウリです。
失敗しにくい理由を2つ挙げてみます。
今回のこの写真を撮影するのに
1577秒間露光しています。
すなわち約26分間の撮影です。
<失敗しにくい理由①>
この間に強い風が吹いたり、
雲が出てきたり、
車が横を通ったりしたら。。。
想像するだけでもぞっとします ^^;
台無しになってしまいますね。
また、最後の最後に
こつんと三脚を蹴ったりしても大変です💦
比較明合成の場合、
必要なカットだけを採用できるので
このようなトラブルにも比較的柔軟に対応できます。
<失敗しにくい理由②>
あと、1577秒後ではなくても
30秒間撮影すれば
露出はコントロールできるので
そういう意味でも失敗は少ないです。
ちなみに比較明合成の方法ですが、
Star StaxやSirius Compといった
フリーソフトを使用しても良いですし
フォトショップでも可能ですから、
興味のある方は調べて見て下さい。
自分も記事にしたことがありますが、
結構前の話なので、
ググってもらった方がいいかもしれません。
~最近の魚眼星景の作例~
ちなみに魚眼で星を回した写真、
最新のはこんな感じです。
D810 + AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED, ISO 4000, F 4.5, SS 30 sec, 40分間撮影し比較明合成
だいぶ進化しましたね!
~おわりに~
D90 + 焦点距離10mm (35mm換算で15mm) の魚眼レンズ, ISO 200, F 5.6, SS 1577 sec
とはいえ、当時の知識を結集して撮影した
自分の初の星軌跡写真は
なかなか思い出深いものがあります。
魚眼レンズの種類は正確には思い出せなくても
1577秒後に背面液晶を確認したときの喜びは
今でも鮮明に覚えていますよ ^^
でもデジタルの恩恵である比較明合成は
積極的に使用した方が良いと思います。
特に超広角レンズで星の軌跡を描きたい場合は
重宝しますので💦
ということで、昔の作品を振り返る企画の第三弾でした!
今回はここで失礼いたします m(_ _)m