こんにちは、Circulation - Cameraです!
突然ですが、8月の星空といえば?
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ペルセウス座流星群ですよね!?
…なぁんて言ってみましたが、
実は敢えて流星群の夜に
撮影に行ったことないんですよね ^^;
ということで!
今回は初めて
「敢えて流れ星の映った星景写真」
を撮影しに行った8月のある夜の話です。
久々の星撮影で興奮して、
いろいろと熱く語っていたら
文章が多くなってしまい恐縮ですが、
よろしくお願いします m(_ _)m
~前置き~
そりゃ、星空を何回も撮影していれば
流れ星はちょくちょく見ることができます。
でも、敢えて流星群の日を
狙って行ったことって実はないんですよね。
そもそも流星群の日に
たまたま仕事が早く終わって晴天なんて
滅多にあることではありませんから ( ̄▽ ̄;)
(`・ω・´) < 星を撮りに出かけられるかどうかは運次第💦
でも今回はラッキーなことに
たまたまペルセウス座流星群の活発な
8月13日の木曜日は仕事が早く終わってくれて、
しかも晴天の予報 (だったのです)!
千載一遇、この機会逃すまじ!!
と、妻に若干白い眼で見られつつ
出かけることにしました!
~美ヶ原~
長い前置きでしたが、
20時ごろ出発して0時前に
長野県は美ヶ原に到着です。
ここは標高2000m以上の高地で、
めちゃめちゃ空が近いんですよね!
1年半前に素晴らしい夜を過ごしてから、
また行きたいと思いながらなかなか行けず💦
今回は久しぶりの来訪です (´▽`)
ちなみに下に載せますのは、
前回来訪したときに撮影した写真です。
星空が近いですね〜!
~だが、しかし。。。~
到着時空は良く晴れていて、心躍りました♪
しかし、撮影場所に向かって、
真っ暗な中 (マジで真っ暗な中)、
30-40分歩くんですが、
徐々にガスって来てしまって (´・ω・`)
星明かり1つ通さない濃霧の中、
ランタンの灯りだけを頼りにひたすら歩き、
やっと目指していた場所に到着しました。
ですが、到着時もこんなにガスっていました。
~ストイックの先に。~
想像していただきたい。。。
朝から仕事をして帰宅して、
子供をあやしつつ機材の用意をして、
230kmの道のりを3時間以上車を走らせて、
霧に閉ざされた暗闇を30分以上かけて歩いて、
辿り着いた先が標高2000mの濃霧の中。
。
。
。
まぁ、普通に考えたら帰りたくなりますよね。
でもね、これは私の持論でして、
「絶景は苦難の先にある」
と思っています。
思えばいつだってそうでした。
「こんな深夜に、もう寝たい。。。」
「天気は良いみたいだけど今夜はいいかな」
「寒い、面倒」
「っていうか今日はもう飲んで布団で寝たい」
などのあらゆる逃げたい気持ちを
振り払った先に絶景は待っていてくれました。
例えば仕事でなかなか帰宅できない日が続いて、
今日はもうゆっくり寝たい。
そんな日に限って新月で空は晴れ。
「本当に行くのか、俺?」
なんて思いながら行って、
結果美しい星の軌跡を捉えられた日もありました。
D850 + Carl Zeiss Otus 1.4/28mm (+ half ND filter 0.9), ISO 1250, F 1.8, SS 20 sec (比較明合成)
またある日は、
波打ち際と星の軌跡のコラボを狙って
三保の松原までやってきたけど
春の朝霧が濃くて星が全然見えなかった夜。
寒いし眠いし帰ろうと思いつつも、
なんだかんだで朝まで粘った結果、
美しい春霞に出会えたこんな朝もありました。
D850 + Carl Zeiss Apo Sonnar 2/135mm, ISO 400, F 6.3, SS 0.6 sec
この2020年8月13日、
ペルセウス座流星群の夜だってそうです。
午前0時過ぎ、標高2000m、濃霧の中独り。
今は眠いし寒いし心細い。
けど、天気予報では朝は晴れ。
つまりいつかは晴れるってことです!
私は待ちました。
午前0時から午前2時近くまで、
標高2000mの雲の中。
持ってきた非常食とか撮影したり。
音楽を聴きながら
体を冷やさないようにふらふら歩きながら。
そして、、、
(・∀・) < ほら!晴れたじゃないかぁ!!
~撮影開始~
ということでやっと撮影開始です。
あ~、8月なのに寒かった!
D850 + Carl Zeiss Otus 1.4/28mm, ISO 2000, F 2.0, SS 13 sec
おお!
鉄塔くん、久しぶりだね〜。
1年半ぶりですが元気そうで何より ^^
敢えてのモノクロです♪
D850 + AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f3.5-4.5E ED, ISO 4000, F 4.5, SS 30 sec
天の川は8月じゃなくても、
ほぼ1年中撮ることができますが、
やはり夏のイメージが強いので
この夏の夜に撮影することが良かったです♪
ちなみに建物がずいぶん明るいのは
反対側に月が出ているから。
この日は半月でしたが
これだけ高くて暗いところだと
強烈な照明になります。
さて、こんなんを撮影しながらも
頭上には流れ星がちょくちょく走っていました。
多い時で4-5分に1回くらいは
流れていたように思います。
流星を絡めた星景写真を撮ってみましょう!
~Shooting Star~
D850 + Carl Zeiss Otus 1.4/28mm, ISO 2000, F 2.0, SS 10 sec
流れ星を構図に入れた星景写真も
無事にゲットすることができました♪
流星ってまるで矢のような形!
しかもこんな色してるんですね!!
~流れ星の入った星景撮影~
この日に学んだ流れ星を入れた
星景写真の撮り方を備忘録として残しておきます。
① 基本的な設定はいつもの星景撮影と同じ
② どこに大きな流れ星が通るかは分からない
③ なので基本的に連射することになる
④ 最悪構図に流れ星が入らなくても、
比較明合成で軌跡をつなげれば
サルベージできる。
※なのでWB設定などに注意する
⑤ 広角レンズの方が有利だが、
あまりに超広角だと流れ星が小さくなる。
なので28mmくらいがちょうどいいように思う。
⑥ 長時間連射し続けることになるので、
夏場はレンズヒーターはほぼ必須である。
~静かな帰路~
午前3時過ぎ、徐々に空に明るさが戻ってきます。
私もそろそろ帰ることにします。
濃霧は晴れたけど、
真っ暗なこんな道を
機材を担いで帰ります。
※懐中電灯で照らしているので道は明るい。街灯一切なし!
途中で撮影していた場所を
振り返るとこんな感じでした。
眼下の街には雲海が掛かって、
これまた美しいですね ^^
~おわりに&次回予告~
ということで久々の星撮影でした。
そして、こんだけ心が折れそうになる撮影も久々でした ^^;
でもストイックに待った先に
絶景が待っているということを信じて待ち続けました。
結果狙っていたものが撮れましたし、
流れ星を構図に入れるためのコツも
勉強することができました。
あそこで帰っていたら絶対に得られない経験でした♪
「耐えた先に絶景が待っている」
これは何も写真に限ったことではない。
な~んて言うと格好つけすぎかもしれませんが、
土壇場で逃げ出さない気持ちは
ずっと大事にしていきたいなんて
思いながら歩いた暗く静かな夜道でした。
さて、次回ですが、私はもう1つ
御褒美絶景を美ヶ原さんからプレゼントされました。
そのプレゼントをお裾分けしたいと思います!
それではまた次回お会いしましょう m(_ _)m
〜関連リンク〜
こちらは1年半前に撮影した美ヶ原&嬬恋の星空です。完璧な新月期の星空はえぐかったです!もっと星の写真が見たいという方はどうぞ〜 ^^b