こんにちは、Circulation - Cameraです!
今回はタイトル通り、Z6のレビュー記事です ^^
2018年はデジカメの世界に大きな動きがありました。これまでフルサイズミラーレス業界は、SONYの独壇場のようであったのですが、2018年にCANON, NIKON, Lマウントアライアンスと一気に多くの企業が進出し、あっという間に群雄割拠の様相を呈するようになったと考えます。
で、私もこのビッグウェーブに乗りたくて、Z6を購入してしまいました ( ̄▽ ̄)
逆にいうと、ビッグウェーブに乗りたい以外に、それほど強い動機は無く買ったわけですが、なかなかどうして素晴らしいカメラで感動しました!
今回はそんなZ6についてレビューをさせていただきます。一応、NIKONの一眼レフは10年近く使っていますし、せっかくレビューをするからには、スペックを羅列したり作例を淡々と載せるのではなく、どういった点が魅力的と感じたのかを生のNIKONユーザーの声でお送りしたいと思っています ^^b
購入を検討している方やフルサイズミラーレスに興味のある方の参考になってくれれば嬉しいです。ただ、熱く語りすぎてしまって、記事が長くなってしまったので、時間のある時に読んでやってくださいませ m(_ _)m💦
それではよろしくお願いします。
~先に結論を!~
超長い記事なので、先に結論書いておきます ^^;
【Z6の良いところ】
・グリップのしやすさ、操作性の良さ
・十分に手応えのあるボディ内手ぶれ補正
・十分に広いAFエリア
・見やすいEVFやチルト式背面液晶
・EVFや背面液晶での画面一部拡大機能が使いやすい
・高感度耐性が非常に良い
・回折低減機能
・顔認証AF
・無音撮影機能
・フリッカー低減機能
【Z6のここが気になる】
・レンズ交換時のリスクが高い
・Zマウントレンズのラインナップが貧弱
・XQDシングルスロット
・電池消耗の速さ
・ストロボシンクロスピードが1/200 secまで
・起動時間の遅さ
・連射性の悪さ
・ローパスフィルターの存在
※そんなに悪さをしているとは感じませんが
〜Z6の立ち位置〜
さて、2018年現在、NIKONのフルサイズデジタル一眼レフのラインナップは以下のようになっています。主観的ですが、それぞれの機種の特徴も添えてまとめました。
ここに、新たにフルサイズミラーレス機として、Z6とZ7という2つの機種が追加された形です。Z6とZ7は外観的特徴はとても似ていますが、最も目立った違いは画素数です。それぞれの有効画素数は、Z6は2450万でZ7は4575万で、Z7の方が高画素モデルです。
画素数だけ言えば、Z6はD610やD750に、Z7はD810やD850に近い画素数を有しています。もちろん、画素数だけでは何も言えませんが、これが2018年現在のNIKONのフルサイズデジカメのラインナップになります。
~私の選択~
私は普段からD850やD810を使用し、風景撮影には満足しているので、キャラクターの違いを感じるためにZ7ではなくZ6を購入することにしました♫
〜購入前の最大の懸念事項〜
そんなわけでいよいよミラーレス界まで進出したNIKONのフルサイズラインナップなのですが、NIKONのフルサイズミラーレス参入に当たって、私が第一に心配していたのは操作性でした。
ミラーレス化には多彩な恩恵があります。オートフォーカスポイントの増加、フランジバックが短くなることによるレンズ設計の自由度向上、ボディ内手振れ補正の採用など、いずれも魅力的なメリットです。
そんな中で小型化も確かにミラーレス化の恩恵なのは間違いありません。しかし、小型化を求めすぎて、直感的でスムーズなNIKONの一眼レフの良さを失っていないかを大変心配していました。
「道具として使いづらくなっていないか?」
「大丈夫かなぁ。ちょっと怖いなぁ。。。」
この心配、カメラ好きの皆さんなら分かりますでしょ ^^;
そんなこと思いながら、恐る恐る届いたZ6を開封したのですが、開封した瞬間、そんな悩みは吹き飛びました!
〜素晴らしい操作性!〜
まずとても安心したところは、アプローチしやすいISO感度・F値・SSの変更方法でした。カメラには2つのダイヤルが装着されています。
カメラ正面にある①のダイヤルを操作すればF値が変化します。一方で、②のボタンを押しながら、背面にある③ダイヤルを操作すればISO感度が変化し、③のダイヤルだけを操作すればSSが変更できます。
これはどういうことか?
これは、ファインダーや背面液晶から目を離さなくても、右手の親指・人差し指・中指だけでISO感度・F値・SSが自在に変更できるということです。カメラ好きの方々にはわかってもらえると思うのですが、これが可能かどうかは結構大きいのです。
今度は背面のボタンに注目してみます。④レバーによるフォーカスポイントの移動もスムーズです。また、背面液晶はタッチパネルになっているのでここでタッチオートフォーカスやタッチシャッターをすることもできます。
また、⑤のボタンを押すことでEVFや背面液晶内の任意の部分を拡大できます。この操作も右手のみで可能なので撮影はとても快適です。後述しますが、この拡大機能も非常に使いやすく、オールドレンズをはじめとするマニュアルフォーカスレンズでのフォーカシングもかつてなく素早くできます。
~上面表示パネルの存在~
また、いわゆる肩部分に有機ELパネルも採用されていますので、現在の設定やバッテリーの残量や撮影可能枚数も素早く確認できます。
「上面表示パネルは不要」という意見も時々耳にしますが、個人的にはやはり使いやすいと思いますので残ってくれてうれしく思います。
実際に私はLeica Qという肩液晶のないカメラも使用していますが、いちいち電源を入れないと確認できないのはこれに慣れていると若干面倒に感じます。
〜深いグリップ〜
加えて、グリップの良さも特筆すべきものがあります。大げさでなく、いい塩梅に指に引っかかるというか、吸い付くような安定感です。
〜撮影に行きたくなる!〜
このように、何気なく配置されたように見えて考えられたボタン・ダイヤル配置やグリップの形状は、まさに「撮りに行きたい!」という気持ちを強くプッシュしてくれます。NIKONはこの直感的かつ安心感のあるボディ設計を「ヒューマンエルゴノミクスデザイン」と表現しています。
ミラーレス機なので小型化 (675g) しつつも、このように、ちゃんとカメラとしての使いやすさを維持しているNIKONの姿勢には安心しました。スペックが大事なのはもちろんのこと、こういう使いやすさを犠牲にしなかったことを非常にうれしく思います。
早速、この「撮りに行きたくなるカメラ」を片手に撮影に行ってきましたので、 次は実際に使用して感じた魅力について、作例などを交えて解説していきます ^^b
〜当たり前?撮影結果が事前にわかる魅力!〜
ミラーレス機なのですから当たり前と言えばそれまでなのですが、やはり撮影結果、すなわち「現在のF値でどのくらいのボケ味なのか」「現在のWBでどのような色合いなのか」などがシャッターボタンを押す前に分かるのは魅力です。


上の図は背面液晶でのことですが、369万ドットのQuad-VGAのファインダー (EVF) でも非常に滑らかにこのような画像が得られるのでとても撮影しやすいと感じました。
※ちなみに一眼レフの光学ファインダーの場合、機種によっては設定したF値まで絞って確認する機能もありますが、デフォルトでは絞り開放状態の映像がみられます (2019年2月28日加筆修正)。
〜3rdパーティーレンズとの互換性〜
Z6 + Sigma 105 f1.4 DG HSM, F2.0, ISO 5000, SS 1/200 sec
あえて今回の撮影はNIKON純正レンズでは無くSIGMAのレンズを使用してみました。その結果、少なくとも今回は全く問題なく使用できました。一応、SIGMAはZ7でテストした限りではFTZ (F to Z) マウントアダプターとの互換性は問題ないとしています。
参照:https://www.sigma-photo.co.jp/new/2018/09/28/2857/
TAMRONなど他のレンズメーカーとの互換性は不明ですが、少なくとも今回のテストでは特にトラブルはありませんでした。
※ご参考までに、自宅にあったタムキューは問題なく作動しました (2019/3追記:その後、何回か使用していて、あくまで私の使用しているタムキューに関してですが、アダプターを噛ませてもAFの精度は問題ありませんでしたが合焦までの時間が遅くなってしまう感じでした)。
〜ボディ内手ぶれ補正は強力!〜
さて、今度はボディ内手振れ補正機能に対するレビューです。実は今回の撮影に持っていったSIGMA 105mmには手ぶれ補正がないのですが、Z6のボディ内手ぶれ補正のおかげで撮影がとても楽でした。
せっかくなので、実際にどこまで手ぶれ補正が効くのかも実験してみました。一般的に「1/焦点距離」よりも早いSSで撮影する必要があるといいますので、105mmのレンズなら1/100 secが基準になると考え、
・SS 1/100 sec
・SS 1/10 sec
・SS 1.0 sec
以上3種類のSSで、この構図で撮影してみました。
それぞれの中央部を拡大してみます。
SS 1/10 secでは明らかなブレは認められませんでした。ボディ内手ぶれ補正なので撮影中は効いているのかどうかわかりませんが、手応えがある結果です ^^b
※ただし、三脚に装着するときはちょっと注意が必要かもしれませんね。
〜手ぶれ補正を活用した作例〜
Z6 + Carl Zeiss Otus 1.4/55mm, ISO 180, F 2.5, SS 1/15 sec
この写真は手振れ補正のない焦点距離55mmのレンズで撮影しました。通常では1/15 secというSSで三脚なしで撮影すれば手振れしてしまいますが、ボディ内手振れ補正搭載のZ6なら問題ありません!
1/15 secという速度にすることで歩行者を敢えてブラす表現も可能ですし、ISO感度も稼ぐことができるので画質面でも有利になるポテンシャルを有していると考えます。
〜チルト式液晶との相性〜
Z6にはチルト式液晶が採用されていますので、ローポジションやハイポジションでの撮影も快適です。
通常、この姿勢では安定感が悪いのですが、手ぶれ補正がボディ内に搭載されているので、どんなレンズでもある程度安心してロー/ハイアングル撮影が楽しめます!
ちなみに背面液晶は3.2インチの210万ドットでかなり見やすいですよ ^^
<参考リンク>
~画面いっぱいに広がるAFエリア!~
また、これはミラーレス機全般の特徴ですが、撮像素子そのものでAFをする方法 (=像面位相差検出方式) なので、AFポイントが一眼レフとは比べ物にならない広さです。
<参考リンク>
〜マニュアルフォーカスとの相性〜
なるほど。AFポイントが増加してオートフォーカスが有利になることは良いとして、マニュアルフォーカシングでもZ6から何か恩恵が得られるか実験してみることにします。
Z6に55mmの単焦点レンズを装着して撮影してみました。
~任意位置の拡大機能が効く!〜
結論から言いますと、EVFや背面液晶を覗きながらピントを合わせたい位置を拡大すると革命的に撮影が楽でした!光学ファインダーで28~60mmくらいのハイスピードレンズでマニュアルフォーカシングしたことある方ならわかると思うんですが、かなり難しいです💦
しかし、ミラーレス機のZ6は、
① ピントを合わせる場所を決める
② そこにAFポイントを持っていく
③ 拡大ボタンを押す
という操作で簡単に任意の部分を拡大できます。あとはフォーカスリングを回せばばっちりピントが合います ^^
Z6でなくても可能な方法論ですが、ここでも重要なのは操作性です。上記の操作を一度もEVFから目を離さないで行うことができ、しかも直感的です。また、背面液晶やEVFの質が良いのもアドバンテージです。
<作例>
例えばこの写真。
星形の飾りに一撃でジャスピンです!
Z6 + Carl Zeiss Otus 1.4/55mm, ISO 250, F 1.8, SS 1/100 sec
焦点距離55mmでF1.8ですよ?
(;゜0゜)<ありえない💦
もう一枚作例を提示します。
Z6 + Carl Zeiss Otus 1.4/55mm, ISO 320, F 1.4, SS 1/60 sec
これも一撃でジャスピンです。
しつこいですが…今度は…
焦点距離55mmでF1.4!
光学ファインダーよりもEVFの方がピント合わせが楽だなんて、恥ずかしながら思っていませんでした💦
~オールドレンズとの相性~
現実問題としてマニュアルフォーカシングが難しい焦点距離のフォーカシングが確実なことはとても魅力的だと思いますし、ボディ内手ぶれ補正と相まって、オールドレンズとの相性は抜群と考えます ^^v
「アダプターを介して、今までのレンズも使えます」という消極的な意味ではなく、「アダプターを介して、かつてのレンズの違う魅力も味わえる」と感じさせてくれるくらいの魅力を、私は感じました。
〜そして!高感度耐性!!〜
ここまでZ6の魅力を熱く語りましたが、まだ続きます!
Z6の性能で特に前評判が良かったのは高感度耐性です。
参照:ニコンZ6はトップクラスの高感度性能 - デジカメinfo
この高感度耐性を支えるのは、
・2450万画素のフルサイズセンサーという余裕
・裏面照射型CMOSセンサー
・EXPEED6という最新画像エンジンの採用
という背景があります。また、これに加えて、ISO 800を超えると変化すると画像処理アルゴリズムが変化し、より高画質な写真が撮れるようになっています。
そんな高感度耐性がどれほどのものか、実際に検証してみましょう!最近のフルサイズ一眼で高感度耐性に自信があるなら、ISO 3200やISO 6400まではノーストレスで使えて当たり前だと思います!
ということで、、、
とりあえずISO 10000から行ってみましょうか。
※作例は全てJPEG撮って出しです。
Z6 + Sigma 105mm f1.4 DG HSM, F2.2, ISO 10000, SS 1/200 sec
Is there any problem?
正直、「ISO 100や400で撮影したんだよ」と言われても私は気にならないかもしれません。ちなみにこの記事のZ6で撮影した作例のほとんどはFlickrからオリジナルサイズがダウンロードできますので、さらにディテールを御覧になりたい方はそちらをご参照くださいませ m(_ _)m
高感度で撮影した作例を更にアップしていきます ^^
<ISO 12000>
Z6 + Carl Zeiss Otus 1.4/55mm, ISO ≒ 12000, F 8.0, SS 1/80 sec
暗い環境での撮影ですが、ISO 12800まで上げることができるのでしたらF 8.0とかまで絞ってパンフォーカスに近い表現を楽しむことができました。
<ISO 28000>
Z6 + Carl Zeiss Otus 1.4/55mm, ISO ≒ 28000, F 5.6, SS 1/500 sec
F値を大きくできるということは、SSを速くすることもできるということ!F5.6まで絞りつつ、1/500 secで撮影し、被写界深度を稼ぎつつ、歩行者の動きはピシッと止めることができました。
<ISO 32000>
Z6 + Sigma 105mm f1.4 DG HSM, ISO 32000, F 11, SS 1/200 sec
D850の常用感度上限を超えたISO 32000までいっても、質感・ディテール・暗部のダイナミックレンジはいずれも良好に粘っていました!
<ISO 52000>
Z6 + Sigma 105mm f1.4 DG HSM, ISO ≒ 52000, F 2.0, SS 1/2000 sec
常用ISO感度MAXの52000近くでも、ボケのざらつきはありますが、きちんと写真になるようにコントロールできているように思います。このISO感度でもピント部分の立体感やディテールがきちんと残っているのには驚きました!
いかがでしょうか!?
操作性の良さに、ミラーレス一眼特有の良さをふんだんに搭載。それにこの高感度耐性!魅力的なカメラだと思いませんか ^^b
~Z6の更なるアドバンテージ!~
まだまだ御紹介したい機能はたくさんありますが、あまりに記事が長くなるので、以下に関しては簡単な解説だけ ^^;
※動画撮影は普段しませんのでレビューは割愛します。すいません m(_ _)m
・フリッカー低減機能
SS 100 sec未満で撮影しないとLEDなどのチラツキの影響を受けるリスクがあり、これをフリッカーと言います。
このチラツキの影響を回避する機能がついているので、人工光下でのハイスピードシャッターの強い味方になると思います。
・回折低減機能
F値を大きくすると一般的に被写界深度が深くなったり画質が改善する一方で、回折現象によって逆に画質が低下する懸念があるのですが、この機能により回折の影響を軽減できるといいます。
・顔認証AF
オートフォーカスを撮像素子面で施行するからこそ可能な技術です。瞳AFは付いていませんが、ポトレスナップの強い味方になるでしょう。
・無音撮影機能
メカシャッターだけでなく電子シャッターも採用されているので無音での撮影が可能です。実例で言えば、産まれたての我が子を病室で撮影するときに役立ちました ^^b
・防塵防滴
〜Z6の問題点はどこか?〜
最後に個人的に気になった点をいくつか挙げていきます。
(1) レンズ交換時のリスクが高い
ミラーレス機はレンズを外せば撮像素子が丸見えになります。これを防止するためにレンズ交換時に幕が下りるような工夫があればいいのですが、Z6には採用されていません。なので一眼レフユーザー的には現場での交換に対してちょっと億劫な印象があります ^^;
(2) Zマウントレンズのラインナップが貧弱
今後のZマウントラインナップ充実は早急に解決して欲しい課題です。今回はレビューを省きますが、FTZ (F to Z) アダプターは使用感がとても良いのですが、アダプターを介さずにレンズを装着したいと言うのは人情じゃないでしょうか?
無難でハイレベルなレンズも当然必要でしょうが、オタク心をくすぐる魅力的なレンズを期待します!
(3) XQDシングルスロット
発表当初フルボッコにされた話題ですね (笑)
現実的には99%の場面はシングルスロットで乗り切れますが、万が一が許されないときを考えるとダブルスロットがありがたいという意見には同意です。実際のところ自分もSDクラッシュの経験はあります。
カメラの豆知識 ~デジカメ記録メディアまとめとクラッシュ~ - Circulation - Camera
XQDはスペックが良いのは事実ですが、マイナーな記録メディアで高価なのもまた事実です。自分の最近の体験を言うなら、我が子が産まれてZ6 + Makro Planarで撮影しようとしたら、うっかりXQDを忘れて撮影できなかったんですよね ^^;
自分の凡ミスなのですが、SDならすぐ手に入るし、嫁さんのコンデジに入っているSDを借りるとかできたんですけどね ( ̄▽ ̄;)
小型化を優先してXQDシングルにしたというソース (http://digicame-info.com/2018/09/post-1159.html) もありますが、失敗の許されないプロユースではちょっと使えないかもしれませんね。
(4) 電池消耗の速さ
ミラーレス全体の問題ですが、Z6もかなり電池の減りは早いです。常にライブビューで撮影しているわけですから当たり前ですし、予備バッテリーは必須という印象です。ただ、バッテリーはD850やD750などに採用されているものをそのまま使用できます。
(5) ストロボシンクロスピード
ストロボシンクロ速度が1/200 secまでなのは若干遅い印象ではあります。
(6) 起動時間の遅さ
D850のような一限レフ機は電源を入れるとほぼタイムラグなく撮影可能状態になりますが、Z6は1秒程度を要します。EVFと背面液晶の起動にどうしてもそのくらいかかるのでしょうが、一眼レフを長く使っていると若干遅さを感じます。
※実際の撮影では、まず問題ないのでしょうが ^^;
(7) 連射性の悪さ
自分はそこまで連射しないので影響ないのですが、AF/AE追従で5.5コマ/秒という連射速度は遅いかもと思います。AEロックなら12コマ/秒いけるんですけどね。
(8) ローパスフィルター
Z7と違ってZ6はローパスフィルターを採用しているようです。一般に、ローパスフィルターを使用するとシャープネスが低下するといいます。しかし、Z6の写真はざっと試した範囲では、普段D850を使用している私から見ても、十分にキレが良いように感じました。確かに気になる点ではありますが、逆に偽色や色モアレや赤被りを抑えてプラスに働いてくれるのではないかと期待しています。
〜まとめ!〜
【Z6の良いところ】
・グリップのしやすさ、操作性の良さ
・十分に手応えのあるボディ内手ぶれ補正
・十分に広いAFエリア
・見やすいEVFやチルト式背面液晶
・EVFや背面液晶での画面一部拡大機能が使いやすい
・高感度耐性が非常に良い
・回折低減機能
・顔認証AF
・無音撮影機能
・フリッカー低減機能
【Z6のここが気になる】
・レンズ交換時のリスクが高い
・Zマウントレンズのラインナップが貧弱
・XQDシングルスロット
・電池消耗の速さ
・ストロボシンクロスピードが1/200 secまで
・起動時間の遅さ
・連射性の悪さ
・ローパスフィルターの存在
※そんなに悪さをしているとは感じませんが
〜おわりに〜
ということで今回はZ6のレビュー記事を書いてみました。
確かに、「Z6ではないとできないこと」というのはそれ程多くなく、ミラーレス界にとって革命的な機種ではないかもしれません。今後解決していただきたい部分や取り入れてほしい技術もあります。しかし、その高い操作性と撮影を捗らせる確かな機能の数々は、「撮りに行きたい!」という気持ちを強くプッシュしてくれます ^^b
Z7とともにこれからのZマウントの将来に十分期待を持たせてくれる機種だと感じました ( ̄▽ ̄)
最後になりますが、ご質問などございましたらコメント欄に下さいますと幸いです。
それでは今日はここで失礼いたします m(_ _)m
~2019年1月9日:追記~
Z6を購入してから都内での撮影が多かったですが、2019年最初の撮影ではZ6をネイチャーも撮影に行けました♪
三脚+D850でどっしり構えて風景を撮影しつつ、時にはZ6+望遠レンズで手持ちで風景を切り取るのはメイン・サブをうまく使い分けられた気がして楽しかったです ^^
~2019年5月追記~
Zマウントレンズ、NIKKOR Z 14-30mm F/4 Sをレビューしてみました ^^b
〜2019年6月追記〜
Z6と14-30mmが旅行で大活躍でした!