Circulation - Camera

巡る季節を写真に残す! ~Since 2017-05-01~

写真のボケを大きくするには?

こんにちは、Circulation-Cameraです!

今日は写真のBokehについて少し語ってみます。

「そんなこと当たり前じゃん」と知っている方には思われてしまうのでしょうが、誰かの参考になればと思い、まとめてみました。

よろしくお願いします m(_ _)m💦


tatsumo77.hatenablog.com

f:id:tatsumo77:20171204035640j:plain

こちらは、以前の記事に乗せたススキ写真です💡

個人的にはイメージ通りに撮れて満足の一枚ですが、この写真にインパクトを与えてくれている要素の1つに大きなボケがあると思っています。

 

こと日本人は、ボケ味にうるさい民族だ、とどこかで聞いたことがあります。

(;・∀・) <ホントカドウカハシリマセンガ

ボケ部分のことは英語でout focus (アウトフォーカス) とも言いますがBokehでも通じるらしいですよ。実際、NIKON Americaのホームページではこのように"Bokeh"という言葉が使用されます (画像左下です)。

f:id:tatsumo77:20171210104722p:plain

 

 

~ボケの意味合い~

ボケが大きいとピントの合った被写体をより引き立たせる効果が期待できます。

ちょっと猫さんを使って比較してみましょう♪

こちらはあまりボケていない写真ですね。

320

 

一方、下の写真のように大きく背景をボカした方が被写体である猫さんは引き立ちます。古来より「写真は引き算」と言われます。余分な情報は排除した方がスッキリして、締まった写真になりますね。ボカすことで背景の情報を「引き算」する効果が期待できます。

337 - コピー

 

また、単なる引き算ではなく、印象的な色合いの背景に作ることで主題の存在を引き立てられます。緑系と赤系は相性がいいので、背景を緑色にボカすことで紅葉が引き立つ効果が期待できます。

DSC_1176

 

時事的なことを言えばイルミネーションとボケも相性抜群ですね!

私も玉ボケ大好きです♪

DSC_6173

 

また、時にはボケ部分に副題を配置することで鑑賞者のイマジネーションを掻き立てるような効果も期待できるでしょう。

例えばこの写真では背景の人物をボカすことで、町の生き生きとした雰囲気が出たらいいな、という意図で撮影しました。

f:id:tatsumo77:20170520192455j:plain


ではここでquestionです!

Q.) ボケはどんな方法で大きくしたり小さくしたりできるのでしょうか?

いかがでしょう、ササっとパラメーターを列挙できますか??

 

 

~Answer~

ボケの大きさを決める要素は以下の4つです。

(1) 絞りを開くほどボケる

(2) 焦点距離の長いレンズの方がボケる

(3) 被写体との距離が近いほどボケる

((4) 許容錯乱円が小さいほどボケる)

このうち、(4) の要素は撮影する前からカメラによって決まっています。また、詳細は省きますが (2) の要素にほぼ打ち消されることになるので、実際の撮影では無視しても良いと思います。

 

話を戻しましょう!

大きなボケを得たいときには

(1) 絞りを開くほどボケる

(2) 焦点距離の長いレンズの方がボケる

(3) 被写体との距離が近いほどボケる

===>

 

言い換えるなら、ボケを大きくしたければ、

・「F値を小さくしましょう」

・「より望遠レンズを使いましょう」

・「被写体に近寄りましょう」

ということに、若干乱暴ですが、なります。

これが今日一番言いたかったお話です (・∀・)💡

 

 

~具体例~

文章だけではピンときませんよね💦

実際の写真を見てみましょう!

例のススキ写真を撮った場所は、実はこういうところです☟。

※ちなみに、あの光源は実はコンビニと信号の明かりです (笑)

f:id:tatsumo77:20171210110830j:plain

F3.5で撮影した写真ですが、広角レンズで被写体であるススキから離れており、ボケ量が小さいです。

さぁ、ボケを大きくして主題であるススキを引き立ててあげましょう (`・ω・´)b

ボケを大きくするには??

・「F値を小さくしましょう」

・「より望遠レンズを使いましょう」

・「被写体に近寄りましょう」

でしたね💡

ということで、F2にして焦点距離135mmの中望遠レンズにしてススキにぐっと近寄ります!

f:id:tatsumo77:20171204035711j:plain

迫力が違いますね!

このように、どうしたらボケ量が大きくなるか、具体的に知っておくと実際の撮影にも役立ちますよ♪

 

 

~センサーサイズは?~

よく言いますよね?

「フルサイズの方がボケる」とかコンデジスマホはボケない」とか。

これはある程度正解です。

詳しく知りたい方は以下のページにまとめたことがあるのでご参照ください。

平たく言えば、 「同じ構図を作る場合、より大きいセンサーの方が焦点距離の長いレンズが必要だから結果的にボケるようになる」という理屈です。

まぁただ、実際のところ、

「結局センサーサイズが大きいと、ボケるかボケないかどっちやねん!?」

と聞かれたら、

「実用上はセンサーが大きい方がボケやすいです」

と答えると思います ^^;

 

~まとめ!~

ボケを大きくするには以下の方法があります。

・「F値を小さくしましょう」

・「より望遠レンズを使いましょう」

・「被写体に寄りましょう」

また、実用的にはセンサーサイズが大きなカメラを使用した方がボケ量は大きくなると思ってもらって結構です。スマホとM4/3やAPS-Cやフルサイズを比べれば、どう考えても後者の方がボケやすいですからね ^^;

ただ、「猫も杓子もボカせばいい」という話ではありません (;・∀・)

冒頭でボカすことの効能を記載したと思います。
しかし、必要以上に写真をボカすと何の写真だか分からなくなるので、F値や被写体との距離感はケースバイケースで調整する必要があります。

友達と自撮りして、自分だけピント合って、友達がボケてはかわいそうです (笑)

もっとも、この辺は自分自身、勉強が必要な点なのであまり大きな声では言えないんですが、自戒の念も込めて言及しておきました ^^;

それでは今日もこの辺で失礼します!

またよろしくお願いします m(_ _)m