今回はデジカメの分類を解説します!
よくありがちな、「一眼レフとミラーレス一眼の違い」という質問についても解説しますし、関係のある話なのでセンサーサイズの話もはさんでみました💡
今回は初心者向け、というかこれからカメラを買う人を意識して書きました。
ですから、難しい話は出てきませんので興味のある方はさくっと読んでやってください( ̄▽ ̄)
では、よろしくお願いします。
デジタルカメラではフィルムの代わりに撮像素子 (センサー) が備えられています。
このセンサーのサイズが一般的に画質に大きく影響します。
大きいセンサーほど高画質。
短絡的ですが、こう覚えてもらってOKです。
だから、これからデジカメを購入するなら、まずはセンサーサイズについて知らなくてはいけません。
デジカメのセンサーサイズは大きい順に以下のように名前がついています。
・中判
・フルサイズ (35mm, フルフレーム, ライカ判も同じ意味です)
・APS-H
・4/3 (フォーサーズと読みます)
・1inch
・1/1.7inch
・1/2.3inch
・1/3inc
といった具合です。
びっくりするくらい統一感のないネーミングですよね^^;
私も初めてカメラを買うとき混乱した記憶があります。
でも安心してください!全部は覚える必要ありません。
まず覚えてほしいのはフルサイズ・APS-C・4/3の3つです!
そうしないとこの先の話が分かりにくくなりますので。。。
※ちなみにiPhone7のセンサーは1/3inchですから、かなり小さいことが分かります。
※大きさをイメージしやすいように図を載せておきます。
引用:http://kakaku.com/camera/article/select/p03.html
(2) デジタルカメラは大きく分けてレンズ交換式とそうでないものに分かれる。
レンズが交換できるデジカメを「レンズ交換式デジカメ」と言います。
そのまんまですね!
よくコンパクトデジカメ、略してコンデジって言葉を聞きますよね?
コンデジはレンズ交換式ではないデジカメの通称です。
例えばRICOHから出ているGRはレンズ交換ができないので「コンデジ」です。
引用:http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/gr/
一方、SONYから出ているRX1はどうですか??
引用:http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/longterm/581159.html
レンズが飛び出していてぱっと見、コンデジではなさそうですが、レンズ交換式ではないので「コンデジ」でいいのです💡
(3) レンズ交換式デジカメは一眼レフとミラーレス一眼に分類される。
さて、ここからは良く聞かれる一眼レフとミラーレス一眼の違いについてです。
これも実は何も難しくないです。
これは一言でいうなら「レンズから入ってきた光景を直接見るか間接的に見るか」です。下の画像をご覧ください。
引用:http://www.tdk.co.jp/techmag/knowledge/201109/index2.htm
左の図をご覧ください。一眼レフの場合、レンズから入ってきた光をミラーやペンタプリズムに反射させて直接見ます。
一方、右の図、ミラーレス一眼はレンズを通ってきた光を撮像素子 (センサー) に光を当てて画像に変換して背面液晶や電子式ファインダー (EVFといいます、electrical view finderの略語です) を通じて見ます。
違いはこれだけです。
一眼レフとミラーレス一眼の違い、お分かりいただけましたか?
もう一回、ここまでの話をまとめましょう。
(1) カメラにはフィルム式とデジタル式のものがあります。デジタル式にはフィルムの代わりに撮像素子 (センサー) が入っています。このセンサーのサイズは大きいほうが画質がいいです。フルサイズ, APS-C, 4/3の3種類のセンサーサイズは暗記してください。
(2) レンズ交換式デジカメの反対語はコンデジです。
(3) レンズ交換式デジカメは、さらに一眼レフとミラーレス一眼に分かれます。その違いは「直接光景を見るのか、間接的に光景を見るのか」です。
(4) FAQ
よくカメラをこれから始める方から頂く質問に、「ミラーレスより一眼レフの方が画質がいいんでしょ?」とか「初心者だからミラーレスがいいですよね?」というものがございます。ちょっと考えてみましょう。
①まずは「ミラーレスより一眼レフの方が画質がいいんでしょ?」についてです。結論から言うと、そうではありません。
<解説>
先ほど述べましたように画質に大きく関与するのはセンサーサイズです。ですからミラーレス一眼だから画質が悪いということはありません!
ただし、ミラーレス一眼はミラーがないわけですから一眼レフより小さく設計できますし、ボディをコンパクトにするために小さめのセンサーを選択してきた歴史があります。
それがこういった拡大解釈につながったのではないかと推察しています。
※なお、現実にはフルサイズなど大きなセンサーを搭載したミラーレス一眼も売っています。新しく出たSonyのα9とかそうですよね。なんなら中判ミラーレスというとんでもない機種も富士フィルムとハッセルブラッドから出ています。ボディだけで100万円くらいしますけどね( ̄▽ ̄;)
※あと、4/3や1inchがダメなセンサーかというとそんなことはないんですからね!この記事を書いていてここだけは誤解されそうで怖い。。。でも、これについては長くなるので別記事にて!今回はシンプルに「大きいことはいいことだ」とさせてください。
②「初心者だからミラーレスがいいですよね?」という質問について考えてみます。これは半分合っているし半分違っていると思います。
<解説>
まず、ミラーレス機は小さくてとっつきやすいのに加えて、背面液晶やEVFに完成写真に近い画像が映し出されるというのが極めて大きなメリットです。
デジタル一眼の場合、当然ファインダー越しに見るのは見たままの光景です。従って実際にシャッターを切るまではどう撮れたかは分かりません。
ミラーレス機は背面液晶やEVFを見れば撮影する前から「この設定では明るすぎるな」とか「暗すぎるな」ということが事前に分かります。
スマホに近い感覚ですね。
うらやましいな、ミラーレス一眼。。。
※一眼レフも背面液晶は使用できますが、その場合オートフォーカスが遅くなるなど欠点があります。
ということは、ミラーレス一眼は、小さくて軽くて画質も悪くなくてスマホのようにシャッターを切る前に画像が確認できる!
あれ!?いいことしかない!
ただし、忘れてはいけないことがあります。
結局、一眼レフとミラーレフ一眼の根本的な違いはミラーやペンタプリズムが入っているかいないかだけということです。
上にも掲載したこの図が全てです。
・つまり、どちらの道を選ぶにしても「ある程度勉強しないと使いこなせません」。
・そしていくらミラーレス一眼でも、画質を求めてセンサーが大きいものを求めればボディは大きくなっていきますし値段も上がっていきます。
※例えばフルサイズセンサー搭載機はミラーレス一眼だろうと一眼レフだろうとボディだけで10-20万円は平気でします。
・また、大きなレンズをマウントすれば、当然のことですが、結局かさばるシステムになってしまいます。
・あと、EVFとかで電池を消耗します。バッテリーの消耗が激しいです。
(5) まとめ
ちょっと取り留めがなくなってきましたからまとめましょう。
これからカメラをはじめようという方で一眼レフかミラーレスかで迷っている方の参考になれば幸いです!!
〇ミラーレス一眼のいいところ
・ボディが小さい、軽い。マジで小さい、軽い。
・EVFや背面液晶を見るのである程度仕上がりが分かる
・EVFや背面液晶を見るので逆光でも眩しくない
・(今日は説明していませんが、) ミラーショックが存在しない
〇ミラーレス一眼の悪いところ
・電池の持ちが悪い
(1日持たないこともあるので予備バッテリーはあった方がいいです)
・動きものには、まだ弱い
(一眼レフと違いリアルタイムの画像ではないので実際の光景とタイムラグがある)
・欠点ではないですが、結局使いこなすにはある程度の勉強は必要ですし、センサーが大きいものは高価ですし、大きなレンズを装着すればボディのサイズと関係なくかさばります。
(6) どっちを選べばいいんですか??
これは心からどちらでもいいと思います!
このエントリーを読んでいただいた方ならお分かりのように、原理的な違いはミラーがあるのかないのかだけです。
それによる利点・欠点があって、それぞれを理解していれば何も問題ありません。
あとは御自身の「好み」です。
所詮は道具ですから、「あ!これ使ってみたい!」というフィーリング重要ですよ?
あとは周りに既にカメラ趣味の人がいれば聞いてみるのもいいと思います💡
どうしても決めきれないけど今決めたいという方は、無難にNIKONかCANONの一眼レフの中級機を購入するのが無難といえば無難でしょうけどね。レンズラインナップも充実していますから^^;
文字ばかりの記事になってしまいました。
しかも長くてすいません。。。なるべく一つの記事にまとめたくて^^;;
お疲れ様でした m(_ _)m
次の記事は最近撮った写真中心にしたものを書いてみます。
来週から、いっちょ頑張るんで宜しくお願いします!!
またよろしくお願いします!