Circulation - Camera

趣味でカメラやってます。Nikonユーザーです。

カメラの豆知識 ~三脚の選び方~

~前置き~

ここ最近、夜景の写真を立て続けに載せてみました💡

手振れ補正の進化が著しい昨今ですが、三脚は依然夜景撮影の強い味方です。

三脚は夜景でなくても

・夕方/朝方のような光量の少ない時間帯

NDフィルターを使用したスローシャッター撮影

・風景などでがっつり絞った撮影

比較明合成やHDRを予定している場合

など、幅広く活躍してくれます。

とはいえ、やはり三脚と夜景の相性の良さは鉄板です 🙌

2017年5月にこのブログを始めて以来、他の方のブログも毎日楽しく拝見しております。すると、「夜景を綺麗に撮りたい!」という願望を散見します。

そんな方には是非一度「三脚」をお試し頂きたいです!

夜景を上手く撮れない最大の要因は「手ブレ」であり、その一番の解決策は三脚にカメラを固定することです。

カメラは一眼レフでもミラーレス一眼でもコンデジでも何でも構いません!

三脚があれば誰でも簡単に新しい世界の扉を開くことができます ( ̄▽ ̄)b

例えばこの写真は初めて三脚を買って試しに支笏湖で撮影した月夜の写真です。

「こんな写真、初心者の自分でも撮れるんだ!」

と心底驚いた記憶があります。

DSC_0041

さあ、三脚を買いましょう!

 

・・・しかし、ちょっと待って下さい。

「三脚を買う」と言ってもどんな三脚を買えばいいか分かりませんよね💦

私もそうでした ^^;

そこで今回は私なりの、

「初めての三脚購入のポイント」

をまとめてみました💡

ただ、この記事結構長いです ( ̄▽ ̄;)

(6000字近くなってしまいました、すいません💦)。

ですが、最初の三脚選びの一助になるよう、なるべく分かりやすく包括的にまとめてみましたので、興味のある方は時間のあるときに見てやってくださいませ m(_ _)m

 

~Bigger is better~

さて、最初に一番のポイントを書いておきます。

三脚の性能はbigger is betterです。

ゴツくて重い、脚の太い三脚は非常に頼もしいものです。

脚の細い三脚では、少しの風や近くを通った車の振動などで案外ブレてしまいます。

ぱっと見は分からなくても帰宅してモニターで見ると「なんだか解像感がない」と感じたりします (´・ω・)

では最高にゴツい三脚を買えば幸せになれるのかというと、そんなことはありませんよね?

最高にゴツくてデカい三脚は最高に持ち運びにくいということは誰だって容易に想像できます。

つまり、三脚選びの最大のポイントは

安定性携行性の妥協点探し」

になると思っています。

ここ、重要ですよ (`・ω・´)b

 

~どんな三脚を購入するか~

いきなり重いとか軽いとか言われてもピンとこないですよね ^^;

これは私の主観なのですが、目安として載せておきます。

※三脚の重さは「自重」といいます。

・1.0kg未満…超軽量級
・1.0~1.5kg…軽量級
・1.5~2.0kg…中量級 (これを超えると持ち歩きがしんどくなるのでは?)
・2.0~3.0kg…やや重量級
・3.0kg以上…重量級

当然、重いほうが安定しますが携行性が犠牲になります

なので認識を共有するために明記しますが、

万能な三脚はありません!

実際、私も携行用の軽い三脚とがっつり安定感重視の三脚をケースバイケースで使い分けています。

初めての三脚を安定性優先で選ぶか携行性優先で選ぶかは、個々人のスタイルによるでしょう。例を挙げてみます。

<Case 1>

車移動が多い方、様々な環境での撮影にチャレンジしたいという方は、携行性よりも安定性重視がいいでしょう。がっつりと長時間露光させて本格的に星を撮りたい方も安定性重視が望ましいと思います。

<Case 2>

徒歩での持ち歩きや公共交通機関を使用した旅行が中心の方は携行性重視がいいでしょう。

<Case 3>

そもそも下のような巨大なカメラやレンズを載せる予定の方は問答無用にどっしりした三脚がいいでしょう。

が、そんなヘビーユーザーにはこの記事は参考になりませんよね ( ̄∇ ̄)

三脚を使っていないはずないですもの、そういう方々は ^^;

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※引用:http://www.nikon.co.jp/products/index.htm

 

~自重以外のパラメーター~

さて、あなたは「安定性重視」か「携行性重視」か、イメージできたでしょうか。

次に、実際の三脚のカタログスペックを見てみましょう💡

ヨドバシドットコムから拝借しました。

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見慣れていないと何のことだかさっぱりでしょうが、全てこの記事で解説しますのでご安心下さい

 

(1) 素材

三脚の素材にはカーボンとアルミがあります。カーボンの方が軽いので携行性に優れますが高価な傾向があります。ざっくりとカーボン素材の相場は「重さ半分、値段二倍」だと思っています。

 

(2) 最大耐荷重

機材を積載できる荷重の目安です。自分で検証したわけではありませんが、よく自分の使用している機材の2-3倍の耐荷重のものを選べと言いますね。ただし、これはあくまで目安です!

「耐用荷重が大きい ≠ 安定性が高い」

なのでご注意下さい。

三脚の安定性はあくまでbigger is betterであり、「機材の2-3倍の耐荷重」というのは安全かつある程度快適に使用できる目安と考えて下さい。

※なお、耐荷重の定義はメーカーによって違います。「快適に使える限度」を耐荷重としているメーカーもあれば「壊れたり転倒しない限度」を耐荷重としているメーカーもあります。

 

(3) 最大パイプ径

こちらのほうが直接的に安定性と関連していると思います。

これも私の主観ですが、

・〜 25mm … 細い三脚

携行性最重視で軽い機材 (コンデジ・一般的なミラーレス一眼・エントリーモデルの一眼レフ) しか載せる予定がなければ細い三脚でもいいかもしれません。

・26 〜 32mm … 中型の三脚

一般的な一眼レフとレンズを載せるなら中型の方が安心です。

・33mm〜 … 太い三脚

重量級のカメラや2kg以上するようなレンズを多用する方は太い三脚がいいです。

※最大パイプ径をI型II型III型と呼ぶことがあります。これはGitzoという老舗メーカーの分類です。

 

なお、話がブレるようで恐縮ですが、「携行性を重視したい」という方も、積載する機材がそもそも重い場合は、さすがに細い三脚では厳しいと思います。

細い三脚に無理に重量のある機材を載せると安定しないだけでなく、最悪転倒させるリスクもあります((((;゚Д゚)))))))

私も携行性重視の三脚を所有していますが、載せる機材がフルサイズ機種と重いレンズです。ですから、最大パイプ系29mmの、ここでいう「中型の三脚」の中で比較的軽くてコンパクトに収納できるものを選びました。

 

(4) 段数

何段階に収納できるかということです。

3-4段がオーソドックスでしょう。

この写真の上の三脚は4段、下の三脚は3段です。

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一般的に、同じ最大パイプ径の三脚を比較した場合、

段数が多くなるほど小さく収納できるので携行性が増します。

段数が少ないほど安定します。段数が多いほど一番下の足は細くなるからです。

 

(5) 三脚の高さ

三脚の高さを表す専門用語には下のようなものがあります。

① 全伸高

脚を全段伸ばし、標準開脚、エレベーター (センターポール) も伸ばした高さです。

※エレベーター (センターポール) とはこれのことです:

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② 伸高

エレベーターを伸ばしていない場合の高さです。

この写真の状態で、一番ニュートラルなポジションです。

f:id:tatsumo77:20170820064859j:plainこの状態で雲台とカメラをセットしたとき、ファインダーの高さが御自身のアイレベルかそれより少し低いのが、三脚の高さの目安だといいます。

③ 縮長

最も折りたたまれた状態の長さです。

飛行機に持ち込めるのは60cm以下の三脚のみですからご注意下さい。

主観で恐縮ですが、縮高50cm以下の三脚はコンパクトと思っています。

 

(6) その他

三脚を選ぶ決め手になりにくい項目ですので軽く書いておきます。

<足を伸縮させるときのロック方式>

レバー式とナット式があります。上の三脚はナット式、下の三脚はレバー式です。

レバー式を採用しているメーカーの方が多い印象です。

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<結合ネジのサイズ>

三脚と雲台がセットになっている場合には関係ありませんが、三脚と雲台をつなぐネジにはサイズがあります。結合ネジには3/8インチ規格と1/4インチ規格があり、外国の製品は3/8インチ規格が主流です。一方、日本製の中型三脚は1/4インチ規格が主流です。

下の写真に結合ネジが映っていますよね?

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<水準器の有無>

三脚が水平垂直にセッティングできているかの判断材料になる水準器はついているものといないものとがあります。

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※引用:http://www.yodobashi.com/community/product/

 


~ここまでのまとめ~

いかがでしょうか?

長くなりましたので三脚購入のポイントをおさらいしておきましょう!

==========================

・重くて脚の太い三脚ほど安定感がありますが、その分携行性が犠牲になります。

・携行性重視か安定性重視かは「撮影スタイル」で決めていただければOKです。

・ただし積載する機材が大きい方は携行性重視とはいえ、ある程度 (上述した中型三脚程度) の三脚を使用したほうが無難です。

==========================

 

次に、具体的なパラメータをもう一度確認しておきましょう。

【自重】主観ですが2kgを超えるとずっしり来るかも

【素材】カーボンの方がアルミより軽いが高価

【耐用荷重】載せる機材重量の2-3倍以上が目安

【最大パイプ径】26~32mm位が中型

【段数】少ないほうが安定し、多いほうが収納性で有利

【高さ】機材を載せてファインダーが目の高さが目安

【その他】固定方式、結合ネジのサイズなど

 

ここで再び、先ほどのカタログスペックをご覧下さい。

きっと先程よりも読めるようになったはずです💡

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一緒に見てみましょう!

この三脚はカーボン製ですからアルミ製に比べれば軽量でしょう。

実際、自重は1.34kgとかなり軽いです。

一方、最大荷重12kgとタフです。

※積載する機材の3倍を基準にすると4kgまでの機材を載せてもいいことになるのかな。

脚径29mmだからそこそこしっかりしています (中型三脚に分類されます)。

段数は4段なので収納性が良好です。格納高も44.5cmとコンパクトです。

※ただし、4段ということは一番下の足は結構細いので留意する必要があります。

伸高は131cmなので少し低いかもしれません。

ということで、総合的に考えると、軽くて4段の比較的傾向性重視の三脚ということになります ( ̄∇ ̄)b 

 

~実際の選択例~

<携行性重視の例>

載せる機材の重さの2-3倍の最大耐荷重の三脚で、カーボン製で4段のもので、縮高が50cm以内になるような三脚がいいかもしれません。

<安定性重視の例>

最大パイプ径 33mm以上で2-3段。伸高もしっかり高い三脚がいいでしょう。あとは自重が何キロまで許容できるかとの相談です。


~メーカー~

メーカーは基本的にどれでも大丈夫だと思っています。

Gitzoが三脚メーカーとしては一番の名門ですが、結構高価です。

国産のSLIKなどでも問題はなく、メーカーはフィーリングで選んでいいと思います。

いくつかのメーカーを簡単に紹介してみますね。

 

(1) Gitzo (ジッツオ)

1917年にフランスで設立されたカメラ関連製品メーカーです。その昔は軽量機関銃用の三脚や台座を作っていたという歴史もある老舗で、世界的に最も有名な三脚メーカーでしょう。

最大の特徴はカーボンを素材とした、質実剛健な作りです。

カーボン製なので軽く、それでいて作りがしっかりしていると定評があります。そもそもカーボンを最初に素材として採用したのもGitzoだと聞いております。
(2) Manfrotto (マンフロット)

Gitzoと並ぶ世界的に支持されているイタリアの三脚メーカーです

三脚のバリエーションも多く、作りもしっかりしています。

雲台の制作にも力を入れており「3wayギア雲台」などもこちらの発明と聞きました。

大きな機材を載せない方にはマンフロットBefreeとか人気ですよ。

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スペックも載せておきます。

もうご自身で読めるでしょうか!?

4段で縮高 40cmで1.1kgという小型軽量で最大耐荷重4kgです!

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 (3) Husky

1960年代に、世界初のジュラルミン三脚として米国クイックセット社から登場した三脚です。今では当たり前のエレベーター機構付きのセンターポールを開発したのはこちらのメーカーです。

頑としてカーボンではなく金属三脚を開発するメーカーです。個人的には報道や鉄道関連の方が好むイメージです。

(4) Hakuba

個人的にはカメラの周辺アクサリーメーカーというイメージが強いです。実際、三脚のバリエーションはそれほど多くは無いものの、小型卓上のものから、大型カーボン三脚まで作っています。 

(5) SLIK

日本を代表する三脚メーカーです。1956年創業で、国内シェアNo.1の座を守り続けています。超大型三脚から小型三脚まで品揃えも良好な「総合三脚メーカー」です。

(6) Velbon (ベルボン)

SLIKと国内シェアNo.1を争う実力のある日本の三脚メーカーです。

(7) Benro

中国ブランドの三脚で、1995年に広東省中山市で創業した比較的若いメーカーです。中国の三脚メーカーというとSIRUIを連想しがちですが、17年余りで中国トップの高級三脚メーカーに成長。結構安定感のあるカーボン三脚を展開しています。

(8) Vanguard (バンガード)

カメラバッグでも有名な台湾のメーカーです。1986年に設立され、現在アメリカ・ヨーロッパ・アジアを含む60カ国以上の国で展開しています。

(9) Rearly Right Stuff

よくRRSと略されます。アメリカのメーカーで非常に作りがいいことから日本でもマニアの間で賞賛されていました。そんなRRSも2017年に遂に正式に日本上陸を果たしましたので知名度が上がってくるかも知れません。

RRSの三脚は非常に高価です。しかし、世界屈指のクオリティを誇る三脚であることは間違いありません。私が今、気になっているメーカーです ( ̄▽ ̄)

 

~三脚の値段~

お値段は5000円くらいのものから20万円 (!) くらいするものまでピンキリです。

ただ、「最初だから安いものを」という考えには賛同しかねます

この記事を読んでくださった方なら納得していただけると思いますが、安いという理由で、積載する機材に対して貧弱な三脚を購入すると安定しませんし最悪転倒のリスクもあります

一方で「高ければいい」というのも嘘です。高価でがっしりした三脚を買っても重くて持ち運ばなければ意味がありません

重要なのは、

「あなたの撮影スタイルにあった三脚かどうか」

なのです!

  

~三脚の使い方~

最後に、せっかくの三脚記事なので一般的な使用方法を記載しておきます。

先に構図を決めてから三脚を立てましょう。

手振れ補正はoffにしましょう。誤作動して逆にぶれることがあります。

撮影中、本体にも三脚にも絶対に触らないようにして下さい。

※ですから、リモートレリーズは一緒に購入しましょう。2000円くらいで買えるはずですよ♫

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・当たり前ですが、三脚禁止のところでは絶対に使用しないで下さい!三脚OKなところでも周りを見てから三脚をセットしましょう。

  

~まとめ~

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以上で今回の記事は終了です。長い記事で恐縮ですが、自分が初めて三脚を購入したときのことを思い出しながらまとめてみました。

この記事の内容さえ理解しておけば三脚選びは怖くありません。

これまで三脚を使用したことがない方も是非お試し下さい。

今まで撮ったことがないような写真が撮れるようになります!

世界が変わりますよ ( ̄∇ ̄)b

 

今回も読んで下さりありがとうございました m(_ _)m